銀山湖CA
〇五月三日
晴 午前五時
朝もやの立ち込める中、寝不足にも係わらずすっきりとおきる事が出来た。耳を済ますと森の向こうの自然の家からラジオ体躁が聞こえて来る、修学旅行の連中ももう起きているわけだ。
今日からUターンコースである。東へ東へと走る訳だ。今日は一部を除いて殆どが広域農道コースである、交通量は連休の後半に突入している関係もあって、高速道路や国道の下りは渋滞しているようだが、自分のはしる道は到って順調、山を越え谷を越えの連続だが非常に走りやすく快適そのものである。
英田TIサーキットの横を通り、国内最大のハーレーミーティングが行われる湯郷町にて風呂に入る。
続いて北東方面へ県道を走る。兵庫県に入った。
お昼近くになりたので兵庫県の千種町というところで昼食をとる。そこの定食屋でタレントの「大村 昆」似のオッチャンと眼鏡をかけた森本レオ風のお父さんとバイクの話で盛り上がり、(その音二人ともZ1に憧れていた幡州の走り屋だったとの事)森本さんは自宅の納屋にCBーK0が挨を被ったまま保管(?)してあると話してくれた。もう一人の昆ちゃんの方は今はバイクらしいものには乗っていないが、昔現役だった頃はサンパチでブイブイいわせていたと盛んに自慢していた(でも、この定食屋まで彼はアルコールをしたたか飲んだままスクーターに乗ってやって来た)。
分かれ際、森本さんが「ワシこの奥の三室高原キャンプ場の管理人やっとるから、二ーチャンただで泊まってもろてもええよ」とあり難いお言葉。しかし、その場で見ていた地図には『青少年野外活動センター』とある。二人もんはキャンプさせてくれないんでしょ、ここゆう所は」と返すと、「いーやワシがOKしておれば大丈夫」と太鼓判。昨晩いやな思いをしてきた自分は複雑な心境。ここは快くお断りして、来年の再会を約束してその場を後にした。
午後三時になる辺りになって、先日城崎温泉の喫茶店のマスターが教えてくれたキャンプ場「銀山湖キャンプ場(現在の魚ケ滝荘オートキャンプ場)」に到着。ところがそこは押すな押すなの大混雑で、申込の際にも管理人にバイクでも無理かもしれない、と言われたが。うまい具合に隙間を見つけ、テントをおっ立てて(そこまでしなくても他にキャンプ場はいくつかあったのが、後で判明した)夜を明かす事にした。管理人に温泉はあるか、と尋ねたところ、この近所に一軒の公衆浴場があるが多分混んでいるだろうとの事。行ってみたら案の定である、せまい十畳位の休憩室に20人から30人程の人がじっと座って順番待ちをしている。アホらしい、こんな思いまでして風呂に入ったところで温まる訳がない。ここは刑務所の浴室じゃねえぞ。しかし昼間のうちに風呂に入ってさっぱりしているので「まあ、いいか」とすんなり引き返す事にした。当然の事ながらその夜は賑やかであったが、キャンプ最後の夜、恒列の豪華なタメシ(今年のメインメニューは鰹のタタキと焼き鳥数本)を腹一杯食べ、アルコールも廻ったところあっという間に眠ってしまった。
朝もやの立ち込める中、寝不足にも係わらずすっきりとおきる事が出来た。耳を済ますと森の向こうの自然の家からラジオ体躁が聞こえて来る、修学旅行の連中ももう起きているわけだ。
今日からUターンコースである。東へ東へと走る訳だ。今日は一部を除いて殆どが広域農道コースである、交通量は連休の後半に突入している関係もあって、高速道路や国道の下りは渋滞しているようだが、自分のはしる道は到って順調、山を越え谷を越えの連続だが非常に走りやすく快適そのものである。
英田TIサーキットの横を通り、国内最大のハーレーミーティングが行われる湯郷町にて風呂に入る。
続いて北東方面へ県道を走る。兵庫県に入った。
お昼近くになりたので兵庫県の千種町というところで昼食をとる。そこの定食屋でタレントの「大村 昆」似のオッチャンと眼鏡をかけた森本レオ風のお父さんとバイクの話で盛り上がり、(その音二人ともZ1に憧れていた幡州の走り屋だったとの事)森本さんは自宅の納屋にCBーK0が挨を被ったまま保管(?)してあると話してくれた。もう一人の昆ちゃんの方は今はバイクらしいものには乗っていないが、昔現役だった頃はサンパチでブイブイいわせていたと盛んに自慢していた(でも、この定食屋まで彼はアルコールをしたたか飲んだままスクーターに乗ってやって来た)。
分かれ際、森本さんが「ワシこの奥の三室高原キャンプ場の管理人やっとるから、二ーチャンただで泊まってもろてもええよ」とあり難いお言葉。しかし、その場で見ていた地図には『青少年野外活動センター』とある。二人もんはキャンプさせてくれないんでしょ、ここゆう所は」と返すと、「いーやワシがOKしておれば大丈夫」と太鼓判。昨晩いやな思いをしてきた自分は複雑な心境。ここは快くお断りして、来年の再会を約束してその場を後にした。
午後三時になる辺りになって、先日城崎温泉の喫茶店のマスターが教えてくれたキャンプ場「銀山湖キャンプ場(現在の魚ケ滝荘オートキャンプ場)」に到着。ところがそこは押すな押すなの大混雑で、申込の際にも管理人にバイクでも無理かもしれない、と言われたが。うまい具合に隙間を見つけ、テントをおっ立てて(そこまでしなくても他にキャンプ場はいくつかあったのが、後で判明した)夜を明かす事にした。管理人に温泉はあるか、と尋ねたところ、この近所に一軒の公衆浴場があるが多分混んでいるだろうとの事。行ってみたら案の定である、せまい十畳位の休憩室に20人から30人程の人がじっと座って順番待ちをしている。アホらしい、こんな思いまでして風呂に入ったところで温まる訳がない。ここは刑務所の浴室じゃねえぞ。しかし昼間のうちに風呂に入ってさっぱりしているので「まあ、いいか」とすんなり引き返す事にした。当然の事ながらその夜は賑やかであったが、キャンプ最後の夜、恒列の豪華なタメシ(今年のメインメニューは鰹のタタキと焼き鳥数本)を腹一杯食べ、アルコールも廻ったところあっという間に眠ってしまった。
(このレポートを再掲載している2017年4月現在、このキャンプ場の記憶が全くない。画像も無いので本当に夜間滞在しただけでさっさと撤収してしまったようだ)
京都嵐山~近江希望が丘YH
〇五月四日晴れ 午前五時
朝のキャンプ場は水を打ったような静けさであった、テントから出て歩く人の姿は疎ら。皆釣り竿を抱えている。この近くに『銀山ダム』があるということで有名なバスフィッシングのポイントがあるからだろう。しかし、最近のキャンプ場の混雑のひどさにはいささか閉口する、大の人ごみアレルギーの自分が静かにゆっくりと休める旅の手段としてキャンプをしているのだが、はっきりいって朝の九時にキャンプ場の入口の前に車を並べてキャンパー入れ替えの順番待ちをするなんていう話はどう考えてもおかしい。もうみんな半分意地になってキャンプをしに来ているとしか思えない。まあ、考え方を変えればマナーのかけらも無い連中が山の奥まで集団で詰め掛けて、ゴミを出したり山火事を起こしたりしないだけまだましなのかもしれない。
ただ、そんなキャンプ場ぱかりでもない事は今回の旅では良く分かった。安直な選び方さえしなけれぱ静かな夜も約束されるだろう。
七時半、キャンプ場出発。料金所が幾つもあって面倒な幡但自動車道を南下する。福崎ICから中国道を東へ、下り線は相変わらず交通量が多く流れが悪そうだ。対してこちらはガラガラで吹田JCTを十時過ぎには通過してしまった、しかし、連休も押し詰まった今日は名神高速付近は上下線とも渋滞がひどく時間も余っているので、渋滞の最後尾に捕まる前に京都南ICから下りて、京都市内を散策することに決めた。
・・・だがこれがそもそもの失敗の始まりでありた。
何故これが予想できなかったのだろうか、はなっから興味のない観光地の上に、そこへ地理に明るくないライダーが一人。満足に楽しめる訳がない。いくら機動力のある単車とはいっても京都市内は道路が余り広くなく、しかも大型観光バスが列をなして路上駐車しているので入り込む隙間がない。碁盤の目のようになっている道路も地元の人間にとっては都合がよいが、道路事情を知らない者にとっては以外と走りにくいものだ。
静かな場所で時間を授そうと思って、『桂離宮』や『西方寺』の二箇所に寄ってみたが何れも国宝という事で前もって葉書を送って予約していなけれぱ見学できないという。
『桂離宮」なんぞは予約を確保しておいても決められた開門時刻にそこにいなけれぱキャンセルされるらしい。あ~いやだいやだ、これだから京都は敷居が高いと思われるのだ。また来ようとはこれっぼちも思わなかった。半ばヤケクソで『嵐山』にいってみたが、この時の心境はテレビに映っているブサイクな女をみた時「うっわ~気持ち悪ぃ~」といいながらチャンネルを変えずに見ているようなものだった。
ハイシーズンの『嵐山』を知っている人は大体分かってくれると思う。どうにかこうにか昼飯を済ませ、高遠に乗り京都を脱出する。そして一年振りに『粟東IC』を下りると、ほどなくして今夜の宿のYHに到着した。
風呂場で素っ裸になっている状態なのに、横から「Z1に乗ってる人でしょ、もしかして」と言われた静岡県から来た900Ninja氏(画像左)と話が合い、消灯寸前までツーリングやらキャンプの事で盛り上がってしまった。
天気予報では今夜から明日の夜いっぱい天気が崩れるという。
[fin]
朝のキャンプ場は水を打ったような静けさであった、テントから出て歩く人の姿は疎ら。皆釣り竿を抱えている。この近くに『銀山ダム』があるということで有名なバスフィッシングのポイントがあるからだろう。しかし、最近のキャンプ場の混雑のひどさにはいささか閉口する、大の人ごみアレルギーの自分が静かにゆっくりと休める旅の手段としてキャンプをしているのだが、はっきりいって朝の九時にキャンプ場の入口の前に車を並べてキャンパー入れ替えの順番待ちをするなんていう話はどう考えてもおかしい。もうみんな半分意地になってキャンプをしに来ているとしか思えない。まあ、考え方を変えればマナーのかけらも無い連中が山の奥まで集団で詰め掛けて、ゴミを出したり山火事を起こしたりしないだけまだましなのかもしれない。
ただ、そんなキャンプ場ぱかりでもない事は今回の旅では良く分かった。安直な選び方さえしなけれぱ静かな夜も約束されるだろう。
七時半、キャンプ場出発。料金所が幾つもあって面倒な幡但自動車道を南下する。福崎ICから中国道を東へ、下り線は相変わらず交通量が多く流れが悪そうだ。対してこちらはガラガラで吹田JCTを十時過ぎには通過してしまった、しかし、連休も押し詰まった今日は名神高速付近は上下線とも渋滞がひどく時間も余っているので、渋滞の最後尾に捕まる前に京都南ICから下りて、京都市内を散策することに決めた。
・・・だがこれがそもそもの失敗の始まりでありた。
何故これが予想できなかったのだろうか、はなっから興味のない観光地の上に、そこへ地理に明るくないライダーが一人。満足に楽しめる訳がない。いくら機動力のある単車とはいっても京都市内は道路が余り広くなく、しかも大型観光バスが列をなして路上駐車しているので入り込む隙間がない。碁盤の目のようになっている道路も地元の人間にとっては都合がよいが、道路事情を知らない者にとっては以外と走りにくいものだ。

静かな場所で時間を授そうと思って、『桂離宮』や『西方寺』の二箇所に寄ってみたが何れも国宝という事で前もって葉書を送って予約していなけれぱ見学できないという。
『桂離宮」なんぞは予約を確保しておいても決められた開門時刻にそこにいなけれぱキャンセルされるらしい。あ~いやだいやだ、これだから京都は敷居が高いと思われるのだ。また来ようとはこれっぼちも思わなかった。半ばヤケクソで『嵐山』にいってみたが、この時の心境はテレビに映っているブサイクな女をみた時「うっわ~気持ち悪ぃ~」といいながらチャンネルを変えずに見ているようなものだった。
ハイシーズンの『嵐山』を知っている人は大体分かってくれると思う。どうにかこうにか昼飯を済ませ、高遠に乗り京都を脱出する。そして一年振りに『粟東IC』を下りると、ほどなくして今夜の宿のYHに到着した。
風呂場で素っ裸になっている状態なのに、横から「Z1に乗ってる人でしょ、もしかして」と言われた静岡県から来た900Ninja氏(画像左)と話が合い、消灯寸前までツーリングやらキャンプの事で盛り上がってしまった。
天気予報では今夜から明日の夜いっぱい天気が崩れるという。
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