前回の続き。最終回。 大型シートに腰掛けて高尾駅を出発。
肝心の座り心地だけれど、
すごい。
座席自体の機能は、リクライニングと背面テーブル、フットレストがあるぐらいで、近年のグリーン車と比べちゃうと乏しく見えてしまう。でも、それをも補ってしまう広々とした占有感、深くまで倒れるリクライニングと固めだけどまるで疲れを感じさせないモケットが…すごい。
しかも驚くことに、651系はグリーン車普通車ともに一度リニューアルを受けているらしく、その際に座席が【改悪】化したと座席鉄の方々は語る。改悪してこのクオリティはおかしくないですか…?
右下に書いてある「車内公衆電話は使用できません」の旨。
常磐線現役時代の頃。自由席が混んでいて座れなかったであろうおじさまが、このスペースで軽く晩酌をしていたのを思い出した。確かに1番の活用方法かもしれない。
どっしりした椅子に腰掛けて食べるDARSとポテロングは、いつもの倍以上美味しく感じた。
…
約3時間後、あっと言う間にぶらり高尾散策号は終点の日立駅に到着。
本当にあっという間だった。楽しい時間は何故早く進んでいくのか。
到着前の放送で、ひたちチャイムを鳴らしてくださった車掌さん。本当に感動しましたありがとうございます…!感動で泣きそうになった私は日立駅のプラットホームに降り立った。
駅名標と絡めたり、その列車らしさが表れている部分だけを切り取って撮ったり…。
そしてこの写真が、今回の旅でのベストショット賞、鉄道部門。
651系らしさと、日立駅である証拠を一緒に撮ることができた。
鉄じゃない人からすれば、やたら暗いだけの写真だろうけれど、私にとってはとても、とても素敵な写真なのである。
会えて、乗れて、本当によかった。
きっと真っ白な651系とは、これが最後になるんだろうな…と思うとまた泣けてきた限界ヲタク。
じっくり撮影した後、651系は勝田の車両基地へと回送されていった。
鉄ヲタって、こうやってなくなってしまうものとのお別れが多いから、割とセンチメンタルなところがあるのかもしれない…?
この後私は、今日一日で沢山見た「仙台」の地へ、常磐線経由で早く行きたいなと思いながら帰りましたとさ。
この約一年後の夏、651系が常磐線から消える瞬間と交わることになるとは、この時の私は知らなかったのであった。
おしまい。














