兵庫県三木市 平井山観光ブドウ園にある。

昨日は田んぼも、ゆで上がるような猛暑だった。

 

大河ドラマ「豊臣兄弟」では菅田将暉が演じたが

妖艶であり、ガラスのように繊細、そして瞳に異様があった。

太閤記や常山紀談によれば、身体は細く痩身で女性のようであり

「その容姿、婦人の如し」

出陣するときも、静かに馬に乗っているだけであった、と伝えている。

 

しかし、その活躍は天才軍師として描かれる。

 

「秀吉」では古谷一行が緻密にして、寡黙に演技し

「軍師官兵衛」では谷原章介が知略に満ちた人物を演じた。

 

いずれも江戸時代の講談師が作り上げた架空の人物をデッサンしてる。

そもそも戦国時代に「軍師」なる破格のキャリアが存在したかどうか?

黒田官兵衛のギャラは部長クラスだったという説もあり

山本勘助に至っては、本当に実在したのかどうか?ましてや、いよいよの

川中島では大失敗する。

 

半兵衛には、途中で病死するという、美しい設定がある。

菅田将暉は、演出家の期待を越える美しさで、死にざまを演じた。

彼はいつも片隅で黙っており、常に「瞑想」を醸し出していた。

つまり軍師ではなく「セラピスト」であったのだ。

 

戦塵に突入する武将たちは、ご多分に漏れず「占い師」を同行させていた。

海のものとも山のものともつかぬ軍師の作戦よりは、「易」による見立てを

信じた。なにより仮に作戦があったとしても、どのようにして、何千人といる

見知らぬ男たちに、その都度伝令を飛ばすことができるだろう?

 

命をやりとりする現場にあって、「心を今一度、鎮められよ・・殿」

殺気を飛ばし、平常を与えてくれたのが半兵衛ではなかったか。

お墓の史跡には「そのとき、秀吉はあたりをはばかることなく、泣き崩れた」

と書いてある。

 

それは美輪明宏ではなく、やはり菅田将暉だったのだ。