ビニールで包まれて、サウナ状態
汗が吹き上がる
かなり力を込めたマッサージに耐える

痛くないですか?
と先生は、微笑ながら
ぐっと、親指に力を込める
正確なツボに、衝撃が落ちてくる
悲鳴が、頭の中を駆け巡る

「延髄がむくんでいます」

これをイメージするのは難しい

「延髄が凝っているんです」

鬼のような親指が、延髄に押し込まれる
「ここに血を流しましょう」

私の延髄に、新しい血が送り込まれる

「重症ですよ~」
先生は、歌うように言う