元町のタロットカード教室に通っているが
前回、”クラスメイト”の女性から、こんなお悩みが、授業の題材にされた。
彼女は結婚相談所にお勤めで、裕福らしい。
彼女は、どちらかと言えば破天荒なお嬢様だが、こんな教室に通うのだから
感受性は強い。その彼女が、次のように悩みをみんなに打ち明け、占いの的にしてほしい、と。
「デヴィ夫人のサロンに行こうと高額な、大変高額なチケットを買ったが、先に行った友人が、憤慨して帰ってきた。
まったく話にならない、写真をお願いすれば「お金」、何でもお金。近寄って話しかけようとしたが、夫人はとても機嫌が悪く、
とても近寄れなかった。嵐のように荒れていた。もう絶対行かない! そんな話を聞いたので、腰が引けています。
どうしたらよいか、タロットで観てみてください」
これを、授業として占いにかけた。行くべきか、やめるべきか。
答えは「どちらでもよい」
やめた場合、スケジュールに余裕ができて、時間が取れる。チケットの払い戻しは帰ってこないが、現地でかさむ金額を考えたら
経済的にも激しい浪費をおさえることができる。どうせ、相手にしてもらえない。つまらん。
行った場合。「ハプニング」が起こる可能性あり、のカード。
生徒はみな意見を求められる。男性はわたししかいない。
女性はみな「行くべきではない」と言った。そんなのどうせ、つまんない思いをするから、というのが大方の意見。
わたしは「リスクを越えて行ってみよう、ハプニングがまっているかもしれないから」と言った。
わからないぞ、本当に、わからないぞ。デヴィ夫人をなめるなよ、魔性かもしれないぞ、背中一面にウロコがあるかもしれないぞ。
なにより「あんた可愛い顔しているわねえ」と、香水のきつい小指を、顎に引っ掛けられて、13号室の中にひきづりこまれるかもしれないぞ。いいのか?行かないとチャンスメイクできないぞ。