片道30分をかけて、買い物にゆく
ダイエットのために歩いている

夕方の、まだ明るい時間だった
西の空は灰色の雲に覆われていたが

一か所だけ穴が空いている
そこだけ丸く、白く、光っている

少し前
同じ場所、同じ時間に
同じ方向で、空の中に

銀色の輝きを見た
輝きは、7色で時空間の歪みにも
何かの入口にも見えた

この空の、ぽっかり空いた穴も

誰かが、天からハシゴを降ろして
降りてきても、おかしくない