空は快晴だった。

買い物帰りの私は、西の空を見上げながら、駐車場を通り過ぎようとした時

 

銀色の亀裂が天頂付近に走った

当然、飛行機だと思う、そう思うのが当たり前だ

そこは飛行機がよく飛ぶ空だ

 

しかし、亀裂は輝いた

そして消えた

 

立ち止まりじっと確認を続けたが

飛行機雲も現れなかった

 

飛行機ならば痕跡を残す

しかし、銀色の亀裂は、一瞬輝き、そして消えた

なんの痕跡もない