ヘルタースケルター

映画「ヘルタースケルター」，公開初日，朝一に観てきました。

蜷川実花監督，沢尻エリカ主演，岡崎京子原作ということで，ずいぶん話題になっている映画ですが，やはり注目は，友情出演の鈴木杏ちゃんです。

誰もが羨むような美貌をもったトップモデル「りりこ」を沢尻エリカが演じています。

観る前は，そのりりこをうまく映像化できているのかが不安でした。

沢尻さんはもちろんきれいな方だと思いますが，共演の女優陣が物凄くて，鈴木杏ちゃんや寺島しのぶさん，桃井かおりさんと豪華すぎます。

杏ちゃんは検察庁事務官役とのことで，服装もメイクも地味目ではあったのですが，それでもスクリーンの中にあらわれたときの圧倒的な存在感，そしてその美しさや可愛らしさは半端ではありません。

寺島さんは，今回はマネージャー役に徹していたので，それほど美しいという見せ方はしていなかったですが，桃井さんはやはり大女優，年齢を全く感じさせない美しさがありました。

なので，映画序盤からりりこは美しいんだけれど，周りの女優陣の方がもっと美しく見えるんです。

ただ，それでよかったのだと，すくに思いました。

りりこの美しさは作られた美しさ，それを際立たせるために，周りに物凄いトップ女優をそろえたのだろうと，そう感じました。

その作られた美しさは，次第に朽ちていきます。

それをずーっと映画の中で表現していくのですが，監督スタッフの映像化していく技術も，キャスト陣の演技もよかったです。

おそらく狙った演出だと思うのですが，りりこには東京タワーを配しており，こずえにはスカイツリーを配していました。

そんな細かなところもうまいなぁと思いました。

エンドロールで，マメ山田さんや吉田鋼太郎さんの名前が出たような気が。

マメさんは観ててあれっと思った場面があったのですが，鋼太郎さんは？

また観る機会があったら，よーく観てみます。

ただ，上映時間127分はちょっと長く感じました。