映画「軽蔑」の舞台挨拶付きの上映を観に、シネマ尾道まで遠征してきました。



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舞台挨拶付きの上映は二回で、その二回目を観に行きました。

座席指定ではないので、早めに行って並ぼうと、二回目上映の一時間前に行ったのですが、まだ、一回目の舞台挨拶が終わってなく、劇場の入り口も開いていたので、ちょっと覗いていました。
ちょうど高良くんからのメッセージを読み終えて、花束を渡して終わるところでした。

そのあと、サイン会を行いますとのことで、列の最期にならんで、廣木監督と杏ちゃんにサインしてもらいました。

杏ちゃんには、「軽蔑」のパンフだけでなく、持って行っていた「新・幕末純情伝」のパンフにもサインをもらいました!

サイン会も終わり、次の上映の入場が始まったので、予定通り一番に入場して、舞台挨拶の杏ちゃんの席(椅子が置いたままだった)の真正面の最前列の席に座りました。

映画は何度も観ているので、感想とかは省略しますが、観れば観るほど二人の純愛度が上がっているような気になるのですが、映画は変わっていないので、感じ方が変わっているのでしょうね。



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で、上映後の舞台挨拶。
杏ちゃんが、真正面の2~3m先にいるので、ちょっとドキドキしていました。


廣木監督と杏ちゃんの出会い、実は、正式に杏ちゃんの出演が決まって互いに顔合わせをする段取りになっていた数日前に、喫茶店で偶然に出会ったとのことで、その時のことから、撮影中のことや、杏ちゃん以外の役者さんのことなど、二人で30~40分のトークがありました。


その後、質疑応答で、私はまず監督と杏ちゃんに監督賞と主演女優賞おめでとうございますと挨拶をしたのですが、そこで高崎映画賞の話になって、杏ちゃんは3人そろってもらえたのが嬉しいと、監督は、撮影時23歳の若い二人が、裸で(たぶん両方の意味だと思いました)剥き出しの演技をしたことが、例えば弁護士役をやって素晴らしかったとか、刑事役をやって素晴らしかったではなく、全てをさらけ出した演技をしたことが認められたのが嬉しいと言われました。

また監督は、こんな演技のできる若手俳優はそんなにはいないよと本当に二人を褒めていました。


また、監督賞・主演女優・男優賞は取ったけれど、作品賞は取れなかったのは、やはりこの作品は、観る人にとってはきついところもあるためだと冷静な分析もされてました。


で、いろいろ質問したいことはあったのだけれど、監督がラストが3つとちらっと言ったものだから、ディレクターズカット版のラストをあえて映画版で使わなかったのはなぜか、そして3つ目はどんなラストなのかと質問しました。


シナリオとしては、最初は映画版のシナリオで、撮影にはディレクターズカット版を使っていたそうです(と言われたように記憶しています)。

当然、撮影は行われていたので、杏ちゃんも最初に出来上がった作品を見て、あれっここで終わるの?と思ったそうです。

でも、杏ちゃんは、映画版のラストの方が好きとのことでした。

で、監督は、とりあえず撮っておけば、編集でどうにでもなるし、ディレクターズカット版のラストも原作の中にあるきれいなシーンで好きなのだけれど、二人の愛が絶頂の時に終わらせるのがいいとの判断で、映画版はあのラストにしたそうです。

映画版のラスト以降は、もしカズさんが死ななかったとしても、二人が新たな生活を始めたとしても、あの瞬間以上の愛はないだろうと、そして死んでいたら、当然あの瞬間が絶頂だろうと、監督はそう見ていて、私もなるほどと思いました。

そして、3つ目は、監督の頭の中にあって、タクシーの前、商店街で二人が再開したシーンで終わるというもののようでした。


実は、2回目の舞台挨拶は、2回目の上映と3回目の上映の間に行われて、観終わった人とこれから観る人が混じっていたので、あまりラストシーンについて突っ込んだことが言えなくて、杏ちゃんもときどきこれから観る方は耳を塞いでなどど言ってました。


そんな感じの終始和やかな挨拶で、質疑応答も含め、予定の1時間を10分ほどオーバーして、3回目の上映は少し遅れて始まりました。



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2回目の舞台挨拶のあとも、サイン会が行われたので、またまたサインを、今度はパンフの裏に監督と杏ちゃんのサインを並べて書いてもらいました。


1時間を超える舞台挨拶に、サイン会もあり、素敵な1日になりました。