「SPACE BATTLESHIP ヤマト」,ようやく観に行けました。
感想は。。。。 う~ん,微妙。。。
ネットとかの感想を見ても,賛否が分かれてます。
ま,あれだけのアニメを実写化なので,賛否両論あるのは当然ですが。
VFXは流石山崎監督,日本の第一人者です,もう凄い!素晴らしいです。
見事にヤマトが蘇ってました。
「日本人が初めて世界に挑むSFエンターテイメント」とあって,観ているときはそこまで言うものなのかなぁと思っていましたが,後でパンフレットを読んだりして,確かに実写で宇宙物のSF映画って日本映画では今までなかったかもと,ちょっと思い浮かばないですよね,そういう意味では確かにその通りだったと思います。
それに,コスモゼロやガミラスがリターナーっぽくなってて,ある意味嬉しかったり。
SPACE BATTLESHIP ヤマト (小学館文庫)/涌井 学
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さて,そろそろネタバレが入るかも知れなので,これから映画を観る方は,この先はお気をつけて。
で,観終わった,いや観ている途中から思ったのは,
これってキムタク主役?
ってこと。いや,そうなんですが,VFXの山崎監督だし,主役は「ヤマト」であって欲しかった。。。。
2時間ちょっとという時間の制約もあるでしょうが,もっと「ヤマト」を観たかった。。。
あっという間にイスカンダルに着いちゃうし,もっともっと戦闘シーンがあればなぁ。。。
しかも,イスカンダルでの最後の戦闘が白兵戦。
最後はやっぱりガミラス星で硫酸の海に突っ込んで波動砲を撃たないとね。。。
ドメル将軍との死闘も無かったし(それをモチーフにしたように波動砲の砲口はガミラス船に塞がれたけど)。
もちろん,オリジナルのアニメと同じにしなくてはならないわけではありません。
あれから30年以上経っての実写化ですから。
でも,いたるところに,オリジナルの名シーンが散りばめられていて,
オリジナルをなぞりたいのか,新たな作品としたいのか,ちょっと迷いみたいに感じました。
「佐渡先生,わしをしばらく一人にしてはくれまいか。。。。佐渡先生,ありがとう」
をそのまんま再現してるんですよ。
それならば,全部なぞって欲しかったなぁ。
そもそも,最初の古代守の最後からして,おい,その台詞は違うだろう!と突っ込んでしまって,
あれじゃあ,その次の沖田艦長の名台詞も出ないよなーと。。。
ま,それが,後の古代進と沖田艦長の関係に繋がって行って,この映画の一つの軸になるわけですが。
感心したのは,予告編で古代進が,放射能に汚染された地上に何の防護も無しに立っていて,そりゃ無いよと思っていたのだけれど,なるほど~!と。これは感心しました。
それから,アナライザーが地球の放射能について「14Sv,即死です。」と言ってました。
Svなんて単位を普通に映画の中で使っててちょっと嬉しくなったりして。
さて,ヤマトですが,最初の発進のシーン。
あの,地面に埋まったヤマトが出てくるシーンです。
子供心にワクワクしながら観ていたあのシーン,VFXは流石です。
アニメの何倍もよかった。
でも,ですよ。なんか重厚さが無いんです。
あっという間に発進して,あっという間に波動砲まで撃っちゃって。
実は,観る前に,たまたま目にした,ある方の感想を書いたブログを読んでて,
今日,映画を観ると,その方の感想が,実に的を得ているわけですよ。
そう,間です。間がなんか違うんですよね。
さらに,ワープシーン。
あっと言う間にワープしてしまって。。。。
しかもその後ワープを多用しすぎ。
話に緊張感がなくなります。
「ワープ直後だから波動砲は使えません」
「分かっている!じゃあワープだ!」
いや,それ,違うでしょ。。。
あ,ほんとにワープしちゃった。。。
どういう設定?
それに,ワープの説明が何にも無かったんです。
私はいいけど,初めてヤマトを観る人は,ワープって言われて分かったのかな?
アニメでは,最初のワープの時,真田さんがワープ航法とは,と説明するんですよね。
これって,乗組員への説明でもあるし,観ている人への説明でもあるハズです。
そこを省略していいのかな?
しかも,ワープという科学を超えた技術を使わないと14万8千光年を短期間で往復できない,ということを知らないと,意味が全く分からない。
それとも,この映画を観る人は,ワープくらい知っている前提なのかな。
それを言えば,そもそもヤマトの説明が何も無し。
最後の方でキムタクの台詞の中にちろっと出てきたけど,
かつて戦艦大和が最後の作戦で九州沖に沈んで云々という説明が最初にいるんじゃないのかな。
アニメではあったし,それ以前に,もう戦艦大和なんて言われても知らない人って結構いるのでは。
それを知らない人には,何故ヤマトは土の中から出てきたのか,分からないままになりますよね。
ここまでいろいろ書いちゃうと,もっと突っ込みたくなるんですね。
例えば,太陽系を離れる時,乗組員一人ひとりが地球との交信をするんですが,
その交信が見事な映像とともにリアルタイムで交信しているんですよ。
電波が届くまで5時間以上かかる距離ですよ。
ま,特別な科学を超えた技術があるんでしょうが,せめて交信の映像や音声を途切れ途切れにするとかの演出が欲しいです。
それから,考えてみれば,ヤマトの艦内にどうやって重力をつくっているのでしょう。
この辺を突っ込み出したら,SFは観れませんがね。
ラストシーン,最初のシーンがあっと言う間だったのに比べて,このシーンがなんか間延びして。。。
だって,どう見ても特攻しかないでしょ,と言う状況で,あれだけ引っ張って。。。。
ガミラスはもう地球の目の前にいるんですよ。。。
ここはスピードでしょう。
このラストで泣いたという感想がわりとあったけど,泣けないよ。。。
最後に特攻と言えば,アルマゲドンやディープインパクトがありますが,これはよかった。
このくらいの勢いがないと。。。
結局これで,主役がヤマトからキムタクになっちゃうんですよね。
もっともっとヤマトのメカを山崎監督のVFXで見たかったなぁ。
最初に出てきた波動エンジン,これなんかすっごくよく出来てた。
アニメ版のエンジンよりはるかによかった。
こんなディティールまでこだわっているからこそ,ヤマトの出番が少なかったのが惜しかった。
とか何とか言いながら,これだけ書けるのですから,十分楽しんでいるんですけどね。
突っ込みばかり書きましたが,全体としていい映画だったと思います。