学校のトイレには思い出がたくさんある。

お食事中の方には失礼。
トイレは子供にとって他クラスとの談笑の場である。
いわば大人で言う喫煙所であり、なにもそこで話す必要はないのに溜まったりする。

まさにWCトークである。

また小学校においてトイレで大をする事は死刑宣告に等しい。
そのせいか大人になっても大の為に席を外す事は恥ずかし事になっている。

そもそも学校のトイレとは一体なんなのか。
あの汚い狭い空間の中に怪談から様々なエピソードまでありとあらゆる思い出がつまっている。

僕の小学校ではある種の「ゲーム」が存在した。
その名も「ゴールデンブリッジ」。

一人が小便をしている後ろからもう一人が小便をするという遊び。
心境としては股下から他人の小便が通過するので、非常にリスキーであり不愉快である。
またしぶきは一切考慮していない。

休み時間になると皆がこの遊びをはじめた。
しかし奇跡的に被害者はゼロであり、徐々に流行も廃れていった。

そんな低迷期に僕はゲームに失敗した。
ゲームは一瞬にして友人S君のズボンに小便をただ引っ掛けただけという鬼畜行為に変わった。

S君は保健室でズボンを借りた。
僕はひたすら怒られた。

その失敗を生かし、ゴールデンブリッジは全面禁止となった。