【木曜の朝】
なんとっ



今日って雪予報だったっけ





どーりでここ数日肌寒かったけれど、
雨より雪の方が嬉しいだけれど、
想定外だったので困惑の朝です

そして「読みたかった本を読もう」と
東武スポーツ新越谷の休館日を
ふたたびポジティブに受け止めます

読みました





芥川賞受賞作品だし、
本屋店頭の良いところに平置きされる、
そんな有名作品でありますが。
「アメトーーーーーーク」の
(↑ハイフン何個だ?)
読書好き芸人の会で
又吉やカズレーザーが
絶賛していたから
私の読みたい本にエントリー

最近は引っ越し背景もあり、
落ち着いて読書ができなかったんですが、
今日は雪を理由に自宅読書を決め込み、
夜のセントラルおおたかレッスンまでに、
『コンビニ人間』
著:村田沙耶香
読みきりました





なるほど
そーゆー話だったのか


と言うのが最初の感想でした

その本のタイトルから察するに
「コンビニで働く一般的な主人公が
平穏な日々の中にも
小さな幸せを見つけたり
様々なトラブルを経験したり
個性的なお客さんと出会ったり
世間的なコンビニ必要性を語ったり」
そんなほっこり物語かなと予測しました。
しかし冒頭から想像を裏切られました。
主人公がちょっと変な人でした(笑)
一部エピソードを紹介(添付)します

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私は少し奇妙がられる子供だった。例えば幼稚園の頃、公園で小鳥が死んでいたことがある。どこかで飼われていたと思われる青い綺麗な小鳥だった。小鳥を囲んで他の子供たちは泣いていた。「どうしよう?」一人の女の子が言うのと同時に、私は素早く小鳥を掌の上に乗せて、ベンチで雑談する母の所へ持っていった。「どうしたの、恵子?ああ小鳥さん!かわいそうだね、お墓つくってあげようか」母に私は「これ、食べよう」と言った。「え?」「お父さん焼き鳥好きだから、今日これを焼いて食べよう」よく聞こえなかったのだろうかと、はっきりした発音で繰り返すと、母はぎょっとし、隣に居た他の子のお母さんも驚いたのか、目と鼻の穴が一斉にがばりと開いた。変な顔だったので笑いそうになったが、そうか、一羽じゃ足りないなと思った。「もっととってきたほうがいい?」ちらりと雀に視線をやると「恵子!」と、とがめるような声で、必死に叫んだ。
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このへんから気づきました

“ほっこり物語”ではないなと

猟奇的ホラーではありません、
そんな主人公が“普通”になろうと、
努力する姿が物語の軸になっていました。
そんな“普通”じゃない主人公のおかげで、
先が気になってしかたがない感じでした。
さらに中盤からまた変な人が登場です

名前は綺麗なのに変な人、白羽さん

手の施しようがないところまで
こじらせて成長した白羽さんは、
読んでるこっちがイライラしたり、
拳を握ってしまうような躍動感があり、
ムカつくけど物語を面白くしてくれます。
主人公と白羽さん達の結末が知りたくて、
エンディングまであっという間でした。
思っていたより文字数も少なくて、
難しい漢字や言い回しも少なくて、
たぶん成人前の若者に読んでほしい
そんな意図ではなかろうかと思いました。
ご家族や友人と物語を共有して、
「あんな風になっちゃダメだよねー」
て、反面教師にされてはどうでしょう。