少し前に映画になりましたよね星

『少女』著者:湊かなえ

同じ原作者の映画『告白』には
衝撃と強い関心を持っていたので
気になってたけれど観てなかった映画。
ふと古本屋さんで目に留まったので購読。


あらすじ(裏表紙)↓↓↓

親友の自殺を目撃したことがあると言う転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く…死の瞬間に立ち合うために。高校二年の少女たちの衝撃的な夏休みを描くミステリー。





本文の最初は“誰かの遺書”から宇宙人くん

…しかし…

それが誰の遺書なのか、
物語の中で誰が死んでしまうのか、
わからないまま話は進んでいきます。

…そして…

本文の最後に“誰かの遺書”の正体が宇宙人くん





主人公は二人の女子高生クローバー

女子高生らしい未成熟な二人クローバー

周囲をバカにするような無感情の由紀おすましペガサス

周囲の目を気にして被害妄想の強い敦子おすましペガサス





まずぽってり苺物語は二人の目線が交互に進む。
女子高生ならではのぶっとんだ思考回路、
純文学とかが好きな人は読みにくいかも。
時系列はごちゃごちゃしてないから、
小難しくないところは読みやすいかも。

前半ぽってり苺二人はすれ違いで不仲な状態。
こじれにこじれて、もどかしい展開。
二人には最初から信頼関係はないのでは?
と思うくらいの徹底的に冷めた関係。

中盤ぽってり苺やっぱり大事な友達感がでてくる。
読み進めていてここでやっとほっとした。
だって本当に不仲かと感じてたから(笑)
なんだぁ~って笑ってしまったから(笑)

後半ぽってり苺殺人予告に敦子が翻弄される。
私が予想してなかった人が犯人だった。
しかし納得できて適度に怖いと思った。
いい意味で騙された感が心地よかった。

終盤ぽってり苺冒頭からいたることろに伏線が。
おや?怪しいぞ!!!
これは同一人物では?
この出来事は繋がってるのでは?
とか考えながら読み進められるので、
一気に読みたくなる構成かなと思う。
おや?って言う伏線は想像通りだった。
想像通りのドロドロ相関図だった(笑)
湊かなえさんの作品の特徴かなあ(笑)





『告白』

『少女』

『贖罪』

どれも

こんな人生嫌だ~ガーンて感じの

日常にありうるドロドロ人間関係の

怖い部分がフューチャーされている。

VR体験感覚で非日常の刺激を味わえる。

さて、ドロドロの次は明るい話を読もう。