今日は寒いらしいキョロキョロタラータラータラー

雨だと言うし

着る服に悩みますキョロキョロタラータラータラー



『箱庭図書館』著者:乙一

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オムニバスな短編集ですバイバイ

※オムニバスとは※
いくつかの作品を並べて
ひとつの作品にすること

基本は短編集なので、
話にスピード感があって、
だらだら~っとした情景描写など少なく、
小説に慣れていない人にもオススメです。

各短編がそれぞれ

“ミステリー”
“ホラー”
“恋愛”
“青春”

etc…

様々なテイストで書かれていて
著者のマルチな才能を感じます。

そして

ジャンルの違う内容なのに、
絶妙に話と話が繋がってくる、
そんなオムニバス世界の面白さ。

同じ登場人物がでてきて
ある時は主役だったり。
ある時は脇役だったり。

同じアイテムがでてきて
ある時は何コレ?な品が、
ある時はさっきの話のアレか!ってなり

そんな

伏線に気付いた瞬間が…鳥肌ものですラブ



特に面白いと思ったのが…カエル
【青春絶縁体】
コミュ障な男女二人の
ぎこちないやりとりが
描かれていて微笑ましい。

中でも笑えた文章のひとつを抜粋↓↓↓

『「あ、待って…」僕は先輩の後を追おうとしたが、変に体をよじったために腰に痛みが走る。かろうじて立てはしたが、腰が「これ以上無理をしたら…サッカーをやれない体になってしまいますよ…」と呟いていた。だが、僕は元々サッカーなんてやらないので構わない。気合いを入れて先輩を追い始めた。』

(笑)笑い泣き星

そう、サッカーのくだりなんて
全く話題になってなかったし、
この“僕”はもやしっこですし(笑)

特に興味深かったのは…カエル
【ワンダーランド】
タイトルから想像しにくい
きちんとしたホラーです。

主人公の少年は道端で鍵を拾います。少年にありがちな好奇心で、その鍵を使って周囲の扉の鍵穴に鍵をさしまくります。ここまではとても平穏な話。そして、夢中になって歩みを進めると古民家を見つけます。その古民家は実は、連続殺人犯の隠れ住む家!殺人犯も誰かが家の周りをうろついてることに気づく!少年が古民家の扉に鍵をさしたとき『どうか開きませんように!』と願いながら読み進める!…後半の追い込みが恐いです!!!

しかし、少年の持つ鍵は、最後までどこの扉も開くことが出来ませんでした。そんな鍵に関するエピソードが、他の短編ストーリーの中で描かれています。あ!この鍵が、あの鍵か!!!…ホラーとファンタジーの繋がる瞬間に感嘆する想いでした。





気になった方は是非御一読くださいウインク