私の会話法のご紹介です。私は気管切開して2年が過ぎました。筆談はもうできませんし、電子咽頭ユアトーンは腕が保持できないので自分だけではもう使えません。口はまだ動くので口パクで会話していますが、音が出る文字は30%程度で読唇術的に聞きとってもらいます。しかし、外出すると喧騒にかき消されて聞こえませんし、そもそも70%は全く音が出ないので、口パクだけでは聞き手に伝わらず、強いストレスになります。口文字も試しましたが、私が中途半端に口パクができるので全く介助者側に定着しませんでした。

 口パクを補完し、喧騒に負けず、簡単に相手に伝える方法を考案しました。名付けて『目口文字=めくちもじ』。介助者側も3~10分程度で覚えられます。ただし、初対面や介助者によっては全く不得意な人もいますので、透明板のテンプレートをメガネに付ければ、聞き手の能力にかかわらず気持ちいい程、ほぼ100%伝わります。口の「あいうえお」の形と眼球が動く方なら簡単にできますので、是非、お試しください。

 動画に纏めましたのでご覧ください。