かわいそうな視覚障害者 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

かわいそうな視覚障害者

いつもおじゃましている同じ視覚障害者のブログでかわいそう談義がもりあがっている。

わしが会社のロッカー室で時々会う社員でわしに話しかけてくる人がいる。
「暴れん坊商人さん、今日は実は私が後ろから歩いていたんですよ。いつも感心しますね。よく見えなくて会社まで通勤できますね。何分くらいかかってるんですか?えーっ、20分、すごいなぁ。」
多分、この社員はこんなことを話している時にはわしのことを見えなくてかわいそうなんて思っているんじゃと思う。

まぁ、ほんまに感心して、尊敬の言葉で言っているのかもしれんがここら辺の話題はわしが10年前に職場復帰してから何度も聞いてきた。
10年も毎日同じ道を同じ時間に歩いているんだから、それほど意識せんでもスムーズに歩けていると思う。
こげなことは見えようが見えまいがあまり関係なく、みんなと同じ社会人として仕事をしに通勤しているだけだと思っている。

でんも、晴眼者の方々はそうは思っていないんじゃろうね。
中学生、高校生などは逆にかわいそうという感情はなしに素直にサポートしてくれていると思うが、おばさんはちいといけんですね。

あー、危ない、車がきよる。
とか、
大変じゃね。
とか、まさに哀れみの見方をしているんじゃあないかと思う。

しぃんかし、よく考えるとほんまに周りの人がわしのことをどう思っているのかなんてわからないんですよね。
相手はこう思っているんだとわしが思っている。
それだけのことなんですよね。
しょせん、相手は相手、わしはわし。
ようは、わしが気にせず、自信を持って生きて、歩いて話して仕事して私生活を営んでいればそれでええんじゃあないかと思うのです。
まさか、見えないわしや他の視覚障害者が音声聞いてキー操作だけでブログを書いているとは思わないじゃろうしね。
という結論にいたったのでした。

めでたし、めでたし。 パンパン