子供の頃の記憶 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

子供の頃の記憶

両親と話をしていた時に、わしの子供の頃の話題が出てきた。
わしは3歳の字に盲腸の手術をした。
その時の入院している部屋が畳部屋で、子供ばかり30人くらい布団を敷いて寝ていて、まだまだ皆小さいので母親も一緒に添い寝をしていたこと。
盲腸の手術の切り口のガーゼを取り替える時に
「痛くしないでねぇ?そっとしてね。」
と3歳の小さなわしがお願いをしていたことなどを話してくれた。
 
その時の記憶ははたしてわしに残っているのか?
わしが覚えているのは確かに畳部屋に寝ていたこと。
おもちゃの自動車を買ってもらってそれで遊んでいたこと。
ガーゼを換える時にベッドに載せられてこれから痛い思いをせにゃあいけんと涙をこらえていたことなどがフラッシュバックしてきた。
 
あの時から45年が過ぎているのにどうなっているんだろうか?
45年前のわしはわしであり、わしであるけど今のわしとは違う。
その45年もの間に、妻と出会い息子と娘が産まれ息子も20歳の大学生、娘は高校1年生。
結婚して23年目になり妻の姿も変わったのだろうか?息子も娘も容姿や顔はどう変わったのだろうか?
それが見えないことだけくやしいが、無事45年という人生を送れてきた事に感謝、感謝である。
今を大切に生きねば・・・と思った瞬間なのでした。