盲導犬訓練所体験記 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

盲導犬訓練所体験記

行ってきました、盲導犬訓練所。
久々の単独での遠距離歩行。
初めての場所でもあり見送る家族は皆心配な様子。
「だいじょぶ、だいじょーーぶ。」
と軽い気持ちで出発する、わし。
何と言っても、今回は必殺の携帯電話があるもんね。
道に迷ってもこれで訓練所に電話すればどうにかなるもんね。
 
いざ出発。
一つ目の難関はJRの駅までの道のり。
今回の引越しで駅までは歩いて30分はかかる。
この炎天下の中、さすがに長時間歩く気力はない。
そんで近くの停留所からバスに乗る。
ここ姫路に来てから初めてバスに乗る。
しかーしいきなりバス停を通り過ぎてしまう。
すぐ近くにあるはずなのに行き着かないので通りすがりのおばちゃんに聞くと、はるか後ろにあるとのこと。
後戻りして人がたむろしている雰囲気の場所で待つこと5分。
やってきましたバスが・・・。
この停留所から乗ると必ず姫路駅に行き着くとのこと。
バス邸6つ。
障害者手帳を見せて半額の100円で到着。

只今改装中の駅構内。
なかなか改札まで行き着かない。
ここで必殺ちょっと迷った風のポーズをしてみる。
するとまたまた通りすがりの、関西のおばちゃんが、
「お兄ちゃん、もうちょっと前よ、そこそこ。」
と誘導ブロックの場所を教えてくれる。
そして斜め後ろからついてきて、
「もう少し右、右。まっすぐ行ってそこを左」
とリモコン操縦しているみたいに教えてくれる。
いっそのこと手引きをお願いをしようと思ったがこれもええかと言われるがまま歩いて改札口へ。
ここで目的のJRの駅までの650円の切符を買わねばならないがこりゃまたボタンが見えない。
改札口付近をウロウロしているとJRのお姉ちゃんが
「切符をお買いしましょうか?」
と助け舟。
しめしめ手引きしてもらおうと思ったら
「そこでお待ちください。私が買ってきます。」
とガックシ。

ついでに目的の駅の改札の出口までの誘導をお願いする。
男性のJR駅員が登場。
若いしゅっとしたお兄さんである。
ここからは見事な駅員のリレーで目的の改札出口まで行き着く。
ついでに帰りの切符も買ってもらっておく。
 
ここからバスに乗って訓練所の近くまで行かなければいけない。
わしの知っていた駅前のバス停に行き、目的のバス邸リュ行きのバスはどこから乗ればいいか聞こうとベンチに座っている人に声をかける。
けんど返答なし。
「ありゃぁ、人がいないかと思ったら、かぼそい声で
「私もわかりません」
と高校生らしき女の子。
50近いおっさんが帽子かぶってGパンはいて白杖持って近づいてくれば怪しまれてもしょうがないかなぁと、ちょっとガックシ。

そんな様子を見ていたのか第一のおばちゃん登場。
「まるまる行きのバス停はこっち側じゃあなくて駅の向こうの右側のバス邸リュよ。」
と教えてくれる。
駅を再び通り抜けそこに立っているおじさんに聞くと確かに右側にバス停があると言う。
そちら方向に行くが今ひとつそれらしき場所がない。
そこへ自転車に乗った第2のおばちゃん登場。
このおばちゃんは視覚障害者の誘導になれているのか、わざわざ自転車止めて手引きでほんまもんのバス停につれていってくれて時間まで見てくれる。
初めてまともなおばちゃんに出会う。

出発時間を携帯電話で訓練所に知らせてバスに乗り目的のバス停に到着。
車で訓練所の職員が迎えにきてくれている。
20歳後半らしき和解おにいちゃん。
15分かけて訓練所に到着した。
 
ふぅー。
やっぱし視覚障害者が単独で目的地まで行くのは大変ですねぇ。
けんど援助以来をすればどうにかなるもんです。
この援助以来のテクニックは8年前に視覚障害者のリハビリをした施設でみっちり教えてもらっていたのでどうってことなくやれたんだと思う。
実際の訓練所での体験談は、こん次で書きまーーーす。