気に椎なわし | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

気に椎なわし

わしは気にしいである。
それが最近、特にひどくなったような気がする。
会社の仕事のこと。
自分の視覚障害のこと。
わしら家族の引越しのこと。
引越しに伴ういろんな変更手続きの事。
親の引越しのこと。
まあ気にしなければいけないことが多すぎるのである。
 
そんな時にわしら引越し後のメインバンクの住所変更の書類が戻ってきた。
今までと同じくわしが視覚障害のため妻が全て内容を記入した。
必用な住民票や身分証明、印鑑証明などを添付し郵送した。
広島にいる時のマンション購入時の住宅ローンをくんだ銀行なので近くにないのである。
その銀行から記入は本人でないとだめなので再度書き直してくれと言ってきたのである。
過去、ローン契約時にどうしても署名が必要で銀行屋さんの指で示した箇所にどうにか署名しただけであとは妻の代筆でOKだったのに。

そんなことがなぜかしらわしの胸にドシーンときて落ち込んでしまった。
そんなわしを励まそうと刺身や焼き鳥なんぞを買ってきてくれた妻。
いろいろと気を使ってくれた妻。
そんでもわしはまた休みの日に銀行に電話してどうにかならんかと聞かなければいけないと思うとどうにも気が沈むのである。
今日も憂鬱な気分で会社から帰ると妻が、
「お父さん、私が今日銀行に電話かけて担当者に説明しといたよ。返却してきた書類をそのまま返送してくれれば手続きはしますよと言ってくれたよ。ハイこれ明日ポストに入れ問いてね。」
あーー、よかった。
やっぱし妻は最高である。
わしの気持ちを一番わかってくれていたんだね。
これでわしら家族の引越しに関する手続きは全て終了した。
今週末の両親の引越しに集中できるわい。
そんなわしを見て、
「今日はよくしゃべるんじゃね。やっと元のお父さんに戻ったね。」
と妻もうれしそうであった。
わしは一生あんたについていくでぇ。
ほんまにありがとう、お母さん。