プーちゃんの脱走劇 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

プーちゃんの脱走劇

 我が家はハムスターを飼っている。
 名前をプーちゃんと言う。
 先日の休みに、朝餌をやろうと小屋を叩くと反応がない。
 また寝ているのかとそのままにしておく。
 昼間に再び小屋の様子を伺う。
 やはり反応がない。
 娘を呼んで中にプーちゃんがいるかを確認してもらう。
 い・・い・・いない。
 どこにも姿がない。
 昨晩、娘が小屋から出して遊んであげて、再び小屋に入れたのは確かだそうな。
 ドアはしまったまま・・・。

 以前にもこのブログで書いたが、このプーちゃんドアの上部に両手でぶら下がり前歯でガリガリやっていた。
 一日に何度も、ブラブラしながらやっていた。
 よく見ると、そのかじっていた部分が丸くけずられていた。
 まさにハムスターが出れるくらいの大きさまでになっていた。
 ということはここから夜中に脱出したんだと予測された。

 小屋が置かれている娘の部屋を家族全員でくまなく探したがいない。
 他の部屋も見たがやっぱりいない。
 おとなしく、人間に見事なまでに慣れているのでそのうち出てくるだろうと小屋のドアをあけたままにして、床に待機しておく。
 夜まで結局見つからず、家族の皆が就寝モードに入った時、リビングで妻の「いっ、いっいたーー。」の叫び声。
 妻は動物が苦手である。特にねずみ系は苦手なのである。
 娘が飛んできて、
「プーちゃーーん。」
と、手を差し伸べるとスルスルと登ってきた。
 ホンマによかった。見つかってよかった。プーちゃんはぶるぶる震えていたそうな。小屋に入れてやると餌をガツガツと食っていたそうな。お腹が空いていたんじゃねぇ。
 ガリガリかんで穴の空いた部分は、いらないキャッシュカードを2重にしてガムテープでふさいだ。
 もう2度と脱走したらいけんよとプーちゃんに言い聞かせたのでした。