たい焼き | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

たい焼き

 今日は妻としたの娘とで商店街に出かけた。
 子供達は大きくなったこともあり、なかなか親と出かける機会が少なくなってきたので、珍しいのである。
 
 まずは腹ごしらえにラーメンを食いに行く。
 最初はいつもの一杯230円のタンタン緬を食うつもりであったが、途中で「札幌ラーメン」ののぼりを見つけて、そこに入ることにした。
「まずは、職権を自動販売機で購入してくださいね。」
と言われる。
 どんなもんがあるのかと聞いてみると、札幌ラーメンっていうだけあって、「塩バターコーンラーメン」「ねぎ味噌ラーメン」なんぞがあるらしい。
 わしはその「塩バターコーンラーメン」を、妻は「ねぎ味噌ラーメン」を娘は「しょうゆラーメン」を頼む。
 結構高めの値段、わしのラーメンは850円じゃそうな。
 その一杯で最初予定した230円のタンタン緬が3杯食ってもおつりがくる。
 さすがに味もよく緬もボリュームたっぷりのちじれ緬で満足であったが、値段が値段だけにもう訪れることはないかもしれん。
 
 続いて、駅前の本屋に行く。
 この本屋がだだっ広く品揃えもこれ以上ない量である。
 残念ながらわしは視覚障害なので本を開いて中身を読むことはできない。
 けんど、妻と娘の周りをうろうろしてどんな本があるのか触りながら、時々開いて読む・・・まねっこをする。
 
 続いてわしは散発や、娘は美容院へ行く。
 シャンプーあわせて2000円とほどほどの値段ではあったが、商店街の散発やなのでお客さんが多く、丁寧にはやってくれなかった。
 いつものように横と後ろはバリカンで刈り上げて、もみ上げをアイビーにしてもらう。
 
 その散髪屋の近くにたい焼き屋を見つける。
 そう言えば部長がこの近くに住んでいておいしいたい焼き屋があると言っていたっけ。
 一個90円と安いが味は抜群だと言っていた。
 そこで買うことにしたのだが、すでに多くの人が並んで待っている。
 10人は待っているだろうか?
 鉄板の飢えにはすでに多くのたい焼きが焼きあがっているそうだが、なかなかわしらの順番が回ってこない。
 いくらお客さんが並んでいても、キチンと焼き上げ、周りのカスもキチンと取り除いて完全な上体でお客さんに売るのをもっとーとしているらしい。
「1グループに20枚まで」と大きく張り紙が貼られているらしい。
 まさに行列のできる店なんじゃねぇ。
 熱々を買って帰り食ったがさすがにうまい。
 尻尾の先っちょまであんこがビッシリつまっていた。
 10枚買ったのだが翌朝には姿を消していた。
 誰が食ったんじゃぁ。