昼のお弁当 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

昼のお弁当

 わしが勤務するスーパーの本社には300名近い従業員がいる。
 それら全てが常時本社にいるわけではないのだが、それらの半分近くは昼飯を会社の食堂で食っている。
 食堂といってもそこで食べ物を作っているのではなく、単なる休憩所で飲み物の自動販売機があるくらいである。
 
 そこで昼飯を食う3分の1は家から持参のお弁当か近くのコンビニで買ってきたお弁当などを食っている。
 残りの3分の2は会社から頼む日替わりのお弁当を食っている。
 
 わしも子供達が学校が休みなのでここんとこ会社で頼むお弁当を食う機会が多くなっている。
 そのお弁当は2種類あり一方はおかずが和風で品数が多くあっさり味。
 一方はメインのおかずとご飯の容器が保温機で温めてあり、サラダや酢の物、和え物と梅干や漬物の入れ物は冷たい。
 そしてこちらは結構味が濃く、ボリュームたっぷりなのである。
 
 わしはどっちかというとあったか弁当の方を食う。
 何と言っても視覚障害者のわしにはおかずがちまちまと盛り付けてないので食べやすいのである。
 けんど、たまにしか食わないこの害虫の弁当はしばらく食うとあきてくる。
 おかずがにたりよったりなのである。
 やっぱし、おかあちゃんが作るお弁当が一番である。
 冷凍食品がメインになってはいるものの、わしが食いやすいように詰めてあるし、わしの大好きな塩鮭が入っているのである。
 たまにはカップラーメンもいいけどね・・・。