登用面接試験終了 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

登用面接試験終了

 会社の一つ上の資格に上がるための登用面接試験が無事終わった。
 わしの会社では、この登用試験に合格し一つずつ資格を上げていかないと、給料が上がらない。
 そして、職務・職位も上がらない。
 年齢もくそもないのである。
 若くても、この登用試験に合格すれば、給料も上がり、課長・マネージャー・部長など上位の職位につけるのである。

 一方、わしは、30歳までは、順調に登用試験に合格していたが、眼がだんだん見えにくくなり、仕事の内容も後退し、墨字の文章も見えにくくなり、40歳を過ぎても、18年近く同じ資格のままであった。
 ところが、大阪のリハ施設で生活訓練と、音声パソコンを使った情報処理の職業訓練を受け、職場復帰し、パソコンを使ってテキストデータでの筆記試験を3年前から受けられるようになり、テスト勉強も電子データに変換したものを音声で聞きながら勉強できるようになり、昨年一つ上の資格に合格し、今年も、も一つ上の資格への筆記試験に合格したのである。

 正直言って、今年はそうは感嘆には合格はさせてくれないと思う。
 今度の資格は、店では店長クラス、スタッフでは課長クラスへの資格である。
 若くてバリバリのやつはいくらでもいる。
 わしみたいに45歳のおっさんは皆無に近い。
 昨年の登用資格でも、ぶっちぎりで最年長の登用者であった。
 けんど、前回面接試験も経験していたし、面接官も3人中2人は同じ人であったし、その内の一人はわしの部署の直属上司の取締役部長である。

 言いたいことはいいましたです。
 面接会場へは、白杖片手に、事務局の社員に手引きをしてもらって、見えることもない、面接官の顔付近を、しっかり見据えて、大きな声で、胸を張って1時間の面接を受けてきましたです。
 面接官は、
「眼が見えないのに、この人大丈夫かいのぉ?」
と思っていたかもしれんです。
 そんなことはどうでもええんですけどね。
 眼が見えんでも同じ土俵で、同じ条件で試験を受けさせてくれた会社に感謝です。
 涙がちょちょぎれる思いです。
 思い残すことはないです。
 すっきりしましたです。

 今年、だめでも来年があるわさ。
 だめじゃとあきらめず、地道に挑戦していきまっせ。
 そのためにも、もひとつ仕事の上でレベルアップせんにゃおえませんけどね・・・。