台風13号に挑む その2 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

台風13号に挑む その2

 台風13号が間近に迫っている長崎県のJR諫早駅に孤立してしまった暴れん坊商人家族、果たしてどうなるのでしょう?
 JRは前面ストップ、高速バスも前面ストップ、高速道路も使えない。
 家族、皆声も出ない。
「ど・・どうなるんじゃろうかぁ?」
 とりあえず、駅のベンチに座った。
 何も考えられない。けんど、落ち着いて次のアクションを起こさなければ、台風はどんどん近づいて来るのである。

 そこで、駅前のビジネスホテルで、急遽、一泊して、台風が通り過ぎるのを待ち、翌日JRの状況を確認しながら、迅速に行動するしかないと決定した。
 善は急げ、携帯電話で近くのホテルに問い合わせ、事情を聞いて、素泊まりでできるだけ安価で宿泊できるよう交渉した。
 そして、駅前のビジネスホテルにツイン一部屋とせみダブルのベッドのシングルを一部屋確保した。
 たまにはこんな経験もええかと前向きに考えることにして、ホテルに急いだ。
 鍵を受け取り部屋に荷物を置いて、すぐ近くのスーパーに買出しに行った。
 台風が近づいていることもあり、食べ物屋は、早々に店じまいをしているのである。
 食料を買い込んでホテルの部屋に落ち着く。
 シャワーを浴び、テレビをつけると台風の情報ばかり放映している。
 夜の7時を過ぎ、九州の佐世保市に上陸し、そのまま長崎を通過していく。
 風邪はビュービュー、ホテル事態が揺れる。
 そのうち、時々停電する。
 テレビも映らなくなる。
 携帯のラジオを持ってきていたので、それを聞く。
 自動販売機のビールとジュースを買い込み、早々に寝ることにした。

 翌日18日、台風は日本海に抜け、うそのように天気は回復していた。
 10時にホテルをチェックアウトして、JRの駅に行く。
 ところがまだJR九州本線は午前中は普通のままだという。
 ところがみどりの窓口で状況を聞いていると、佐世保本線が開通したとのこと。
 そこでローカル線を乗り継いで、佐世保からの博多行きの特急に乗ることにした。
 遠回りをして1時間余慶にかかったものの、どうにか博多駅につく。
 まさにギュウギュウつめであった。

 博多駅でゆっくり昼食とお土産を買い込んで一路、姫路行きの新幹線に乗り込む。
 皆、九州本線を乗り継いで行こうと思ったのか、まだ博多駅までたどりついていないのであろう。
 新幹線は自由席もガラガラであった。

 10時10分に長崎の諫早を出て姫路に4時30分に到着。
 ふぅーー。どうにか着きましたでっせ。
 まっ!こんな経験もありかなって、旅でした。 チャンチャン!