視覚障害者の職場環境 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

視覚障害者の職場環境

 最近、我が社では新店が2店舗オープンすることもあり、パートさんんの採用活動で皆忙しそうにしている。
 一方、わしはいつもと同じ業務内容で、毎日黙々とパソコンに向かってキーボードを叩いている。
 
 しかし、なんですなぁ。
 職場復帰して5年目になるけんど、わしが一人で人事部のフロアーにいると、よその部署からやってきた社員が言うんですなぁ。
「ありゃーー、今日は社員は一人もいないんじゃなぁ。困ったなぁ。」
とね。
「おいおい、わしがおるやんけ。これでも一応、人事部に所属している社員なんじゃけどね。」

 また、こんなこともある。
 明らかにわしが担当している内容の質問をしにきた時でも、わざわざわしを外して他の社員に聞くんですよねぇ。
 いかにもわしに聞こえるように。

「眼は見えんけんど、耳は聞こえるんですよぉだ。どうどうと、わしに聞かんかい。」
なーんて声に出しては言わないけんど、どうにかならんもんですかいねぇ。
 わしはいったい今の職場の何者なんですかいねぇ?
 存在している意義はあるんですかいねぇ。
 これでも、160誓い所属の人件費の大枠の数値は立案・提供しているし、社員の給与変更や賞与の計算はわしが全て決めているんですけどねぇ。

 昔からわしを知っている社員は、それでも多少は気軽に話しかけてはくるんですけど、その他の社員は、
「障害者にはあまりかかわらないほうがええんかな?どこまで何ができるんかわからんしね。」
なーんて思っているのでしょうかねぇ。

 いかんいかん、こんな後ろ向き菜考えを持ってはいかんいかん。
 とは言っても、少なからず、最近特に思う、わしの正直な気持ちなのでした。

 まっ、えっか。考えすぎじゃね?
 よっしゃ、もういっちょがんばんべぇ!