パソコン三昧 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

パソコン三昧

 一日の内で、どのくらいの時間、パソコンに向かっているのだろうか?
 わしの会社での仕事は、給与システムより取得した従業員の給与データ、そして、勤怠システムより取得した、従業員の勤怠に関するデータを自分のパソコンに取り込んで、そのデータを参照してすることが多い。
 具体的には、資格変更や夏と冬の賞与、春の評価昇給による給与変更などを試算し決定後、各月の給与にアップする。
 毎月の、従業員の出勤状況や、労働時間・残業などの進捗管理のための資料を作成し、各店・核部長などに社内電子メールにて報告する。
 年間の各店・各所属の人件費予算の基本フレームを作成し、毎月の予算会議にて使用する各所属の予算の中に組み込んでいく。
 その他、各部署よりその場その場で必要となった資料を作成し提供する。
 
 もちろん、眼で確認することはできないので、全てパソコンを使用し、画面の情報をスクリーンリーダーという音声変換ソフトを使って、耳で確認しながらやっている。
 ということは、会社にいる10時間はずっとヘッドホンで音声を聞きながらパソコンの前に座っているんですよねぇ。
 われながら、よーーも一日パソコン操作をしていられるもんだと関心しちゃいます。
 というよりは、視覚障害者として職場復帰後、4年近くこの仕事をしていて、最近は新鮮味がなくなってきたというのが本音かもしれんです。
「もっと、何か他に、自分主体にできる新たな仕事はないんかいの?」
といつも考えてますです。
 今の会社の中では珍しい視覚障害者であるのに、店で開催される盲導犬の実宴会や募金活動、障害者学生の職場体験などの行事には、全然およびがかからず、
「わしは、この会社の中で何かの存在価値はあるんかいのぉ?」
と考えることも多いです。

 そんでもって、家に帰ってからも、テレビは見えんので、必然的に飯を食って、風呂に入れば、こりゃまた畳部屋に家庭内LANにて持ち込んだノートパソコンの前に座っている。
「いつもパソコンの前に座って何をしとるんかいね?」
と半ばあきらめ口調で、妻によく聞かれる。
 家では、ブログを書いたり、毎日受信する50通前後のMLからのメールを聞く。はたまた、何かおもしろいHPはないかと検索し、おもろいHPを見つけては、ブログのネタになるとほくそ笑む。
 そうそう無料映像配信サービスにて毎週4話ずつ放映されている「ドカベン」はおもろいですねぇ。
 こんな生活してるです。

 60歳近くなって今の会社を退職したら、インターネットでの販売サイトを作って、年金もらいながらほそぼそと、趣味も兼ねてやってければなんて考えてますです。
 10年後は、随分パソコンやインターネット環境は変わってるんじゃろうなぁ?
 視覚障害者としての音声環境はついていけるんかいのぉ?
 まあ、ぼちぼちやりまっせ。