病院通い | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

病院通い

今日は内科と眼科の受信のために病院へ行った。

 まずは、家から歩いて5分の所にある内科へ、血糖値の測定と、血中のコレステロールを下げる薬をもらいに行った。
 いつもはそれほど患者さんはいないのだが、今日は待合室が込んでいた・・・?らしい。
 受付に保険証と診察カードを提出して、空いている席を探す。
「この席空いてますかぁ?」
と右手を突き出して座ろうとする。
「はぁ?」
とご老人の声。
 どうもわしが眼が見えにくいことがわからないらしい。
「その患者さんは目が不自由なんですよ。」
と看護師さんの声。
 だが、どなたも
「ここが空いてますよ。」
とのサポートが無かった。
 まあ、こんな日もあるわなと、気にせず自分で手探りして席を探す。
尿糖を調べ、血圧を調べ、携帯式の測定器で血糖値を調べた。
 血圧は、135の78、まあまあ。気持ち高め香?
 血糖値は空腹時で108と、正常内の数値であった。

 最近も続けて、朝の40分程度の軽い運動と週に2~3日程度に飲酒を抑えていることもあり、徐々に、代謝機能が回復しているらしい。
 4週間分の薬をもらって、次は眼科へ。

 今日は一般の診察とともに、3年に一度の障害年金の更新手続きのための診断書を書いてもらわなければいけない。
 事前に先生には言っていたので、前回の診察時に、視野検査は済ませていた。
 相変わらず、両目とも周辺部にまだら状の視野は残っているものの、中心部は、左目の左斜め下に、ほんのわずかな視野が残っているのみであった。
 中心部の他の場所は、真っ暗ではなくなんとなく見えてはいるものの、全てがつぶれて白けていて使い物にならないようである。

 眼圧を測り、久しぶりの視力検査をする。
 右目は懐中電灯の光のオン・オフがわかる程度。
 左目は、裸眼で手が振られているのが判る程度。
 矯正して左目はどうにか0.01の視力である。
 黒く丸い輪はなんとなく見えるものの、左側に空きがなければどこが空いているのかわからない。
 眼圧は異常なし。
 眼底の検査では、網膜以外は異常なし。非常にきれいなレンズだそうな。
 まさに、少女マンガに出てくる、キラキラ干しのような瞳だ・・・そうな?!
 網膜色素は随分変性し、色が変わってしまっているが、視神経はけっこうそのままの状態で残っているらしい。

「所見は、依然と変わりませんね。」
と、その場で診断書を書いてもらう。

 以前は総合病院で診察を受けていたところ、診察への待ち時間にくたびれ、診断書を書いてもらうとなると、何日も待たされていたので、ここへ転居してからは、ここの個人病院へ通っている。
 薬はもらってはいるものの、もともと効き目は保障されていないものであり、飲んだり飲まなかったりである。
 けんど、今後のいろいろな手続きのためには、わしの目ん玉の状態は、定期的に記録を残しておかないといけないと思っているので、一ヶ月に一度は薬をもらいに、3~4ヶ月に一度は診察を受けている。

「暴れん坊商人さん。朗報ですよ。とうとう網膜色素変性賞に聞く薬が開発されましたよ。また、人口網膜を移植すると、確実にもとの視力が戻りますよ。おめでとうございます。」
なーーんて言ってくれる日は来るのかしらん。
 そうなったらうれぴいのになぁ!