手引きの誘い
昨日の土曜日に、神戸で開催された、「視覚障害者パソコンCD講習会」に出かけた。
先週に続いて2回目の出席である。
神戸まで最寄の駅からJRの新快速電車で40分かかる。
最寄のJRの駅まで歩いて25分。
やっと駅まで行き着いたが、この駅は現在改装中であり、中のホームの様子がすっかり変わっていた。
先週訪れたときに、改札口に立っていたJRの若い職員に、
「階層のため、中のホームの様子が変わってから、初めて入るので、新快速がとまるホームまで誘導をお願いできますか?」
と頼んで、快く連れて行ってもらった。
そこで、今回は、自分ひとりで、前回の記憶を頼りに、白杖片手に、自動改札を通り抜けた。
しばらく歩いていると、
「手引きをしましょうかぁ?」
と、若い男性の声。
そのさりげないサポートの依頼に、
「お願いできますかぁ。」
と彼の右ひじをお借りした。
「どこまで行かれるのですか?南蛮船の電車に乗るか決めていらっしゃいますか?」
と、質問される。
「よく、手引きの仕方を知っていらっしゃいましたね?」
と聞いてみると、実は、彼も弱視で、神戸盲学校に通っていたとのこと。
なるほど、それで視覚障害者の気持ちがわかっているのだなぁ。
「どうも助かりました。ありがとう。」
と電車の中まで連れていってもらい席に座った。
無事、会場まで行き着き講習を受けた。
夕方の4時に講習会が終了し、またJRの新快速に乗った。
しばらくすると、わしの体をとんとんとたたいて、
「座ってください。」
と、席を譲ってもらう。
体が悪いのではないので、どうしようかと思ったが、せっかく席を譲っていただいたので、
「ありがとうございます。」と座る。
自宅の近くの駅に着き、電車から降りようとすると、
「どこまで行かれますかぁ?」
と聞かれる。
どうやら、先ほど席を譲っていただいた方らしい。
ずっと、わしのことを気にしていたらしい。
「お城側の中央改札口から出るのですが。」
と言うと、わしの左手をがっちりつかんで一緒に誘導をしていただけるらしい。
初めて視覚障害者の誘導をされるのか、ちょっとぎこちない。
そこで、
「すいませんが、右ひじをつかませていただきますか?」
とお願いをする。
すると、周りの様子を気にされながら、いつもの手引きのスタイルになる。
これで安心して誘導をお願いできた。
今日は、なんとラッキーなのかなぁ。
こちらからお願いしなくても、さりげない手引きをしてくださる方が、いらっしゃるのだなぁ。
そう言えば、5年前に大阪のリハ施設を訪れるために大阪駅に着いた時にも、若いお兄ちゃんが、
「どこまでいかれますかぁ?お手伝いをしましょうかぁ?」
とさりげない手引きをしてもらったなぁ。
その時の半そでのTシャツからにょきっと出た、ちょっと汗ばんだ右ひじの感触を思い出した。
しょうしょう眼が見えにくくなっても、ちょっとした援助を受ければ、一人でどこでも出かけられるものである。
心のなごんだひと時でした。
先週に続いて2回目の出席である。
神戸まで最寄の駅からJRの新快速電車で40分かかる。
最寄のJRの駅まで歩いて25分。
やっと駅まで行き着いたが、この駅は現在改装中であり、中のホームの様子がすっかり変わっていた。
先週訪れたときに、改札口に立っていたJRの若い職員に、
「階層のため、中のホームの様子が変わってから、初めて入るので、新快速がとまるホームまで誘導をお願いできますか?」
と頼んで、快く連れて行ってもらった。
そこで、今回は、自分ひとりで、前回の記憶を頼りに、白杖片手に、自動改札を通り抜けた。
しばらく歩いていると、
「手引きをしましょうかぁ?」
と、若い男性の声。
そのさりげないサポートの依頼に、
「お願いできますかぁ。」
と彼の右ひじをお借りした。
「どこまで行かれるのですか?南蛮船の電車に乗るか決めていらっしゃいますか?」
と、質問される。
「よく、手引きの仕方を知っていらっしゃいましたね?」
と聞いてみると、実は、彼も弱視で、神戸盲学校に通っていたとのこと。
なるほど、それで視覚障害者の気持ちがわかっているのだなぁ。
「どうも助かりました。ありがとう。」
と電車の中まで連れていってもらい席に座った。
無事、会場まで行き着き講習を受けた。
夕方の4時に講習会が終了し、またJRの新快速に乗った。
しばらくすると、わしの体をとんとんとたたいて、
「座ってください。」
と、席を譲ってもらう。
体が悪いのではないので、どうしようかと思ったが、せっかく席を譲っていただいたので、
「ありがとうございます。」と座る。
自宅の近くの駅に着き、電車から降りようとすると、
「どこまで行かれますかぁ?」
と聞かれる。
どうやら、先ほど席を譲っていただいた方らしい。
ずっと、わしのことを気にしていたらしい。
「お城側の中央改札口から出るのですが。」
と言うと、わしの左手をがっちりつかんで一緒に誘導をしていただけるらしい。
初めて視覚障害者の誘導をされるのか、ちょっとぎこちない。
そこで、
「すいませんが、右ひじをつかませていただきますか?」
とお願いをする。
すると、周りの様子を気にされながら、いつもの手引きのスタイルになる。
これで安心して誘導をお願いできた。
今日は、なんとラッキーなのかなぁ。
こちらからお願いしなくても、さりげない手引きをしてくださる方が、いらっしゃるのだなぁ。
そう言えば、5年前に大阪のリハ施設を訪れるために大阪駅に着いた時にも、若いお兄ちゃんが、
「どこまでいかれますかぁ?お手伝いをしましょうかぁ?」
とさりげない手引きをしてもらったなぁ。
その時の半そでのTシャツからにょきっと出た、ちょっと汗ばんだ右ひじの感触を思い出した。
しょうしょう眼が見えにくくなっても、ちょっとした援助を受ければ、一人でどこでも出かけられるものである。
心のなごんだひと時でした。