確定申告 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

確定申告

 わしは、会社勤めをしているので、年末調整は既に済んでいる。
 けんど、持ち家のマンションを賃貸に出しているので、その家賃収入を、毎年確定申告にて処理をしなければならない。
 といっても、家賃収入以上に、住宅ローンや管理費、固定資産税などで、逆に還付を受ける立場である。

 その確定申告のために、毎月銀行より引き落としがされている金額の合計を計算しなければいけないのだが、いかんせん、取引先の銀行が、今住んでいる近くにないので通帳記入ができない。
 よって、毎年、この時期になると、通帳をその銀行に郵送して、通帳記入をしてもらい、返送してもらっている。

 そこで、書留として出すために、近くの郵便局に行ってきた。
 何度か行ったことがある場所なので、安心はしていた。
 家を出て、北へ進み、三つ目の角をひがしへ、バスどおりに出ると再び北へ、左側へ講演を確認し、少し行くと、右側の郵便ポストを、残された周辺の視野で確認して、その左側が郵便局の入り口。
 なーんて、頭の中で地図を描いてはいたのだが、最後の郵便ポストが確認できず、随分行き過ぎてしまったらしい。
 そこで、人の気配を感じて、
「すいません、ここら辺に郵便局があると思うのですが?」
と聞く。迷った時は聞いたもん勝ちである。
 すると、もう随分行き過ぎていたらしく、
「ありゃ、あの無効の信号のある交差点を行き過ぎて、すぐ右じゃよ。」
と、一瞬、白い帽子をかぶり、ショルダーバッグをかけ、メガネをかけてはいるのに、白い杖を振りかざすわしに、身構えた後、おじいちゃんが教えてくれた。
「何も、怪しいもんじゃないっすよ。信号??その信号は見えんが、とにかく後戻りをしてみよっと。」
と、心の中で思ったのでした。
 
 どうにか、郵便局に行き着きはしたのですが、以前に来た時には、右手の赤い郵便ポストがけっこう、残った周辺部の視野で確認できたのに、今回は、後戻りした時にもよーーわからなかったんですよねぇ。
 ちょっと、ショックじゃけど、まあしゃあないか。
 わしのRPは、日によって、調子がええ時と、悪い時があるんですよねぇ。
 ドンマイ。ドンマイ。