点字基礎講座・最終回 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

点字基礎講座・最終回

 先月、ロービジョン訓練を修了し、本日、点字基礎講座の最終会に行ってきた。
 以前、リハ施設で受けた点字とは違い、縦方向への指の動きを駆使しての読みの訓練であった。
 1回目の講義を受けて、1ヵ月、朝の出社の前の約15分間、点字のテキストをラジオを聞きながら触って練習をしていた。
 すると、昔の記憶も蘇り、50音を使った、簡単な単語と、短い文章は思ったよりハッキリと左手の人さし指で感じながら読むことができるようになったと思う。
 基礎講座は今日で修了だが、今後も月に一度の「点字を読む会」にて、アドバイスを受けることができるそうである。

 そうそう、今日、初めてJRの駅の自動券売機にて点字を触りながら帰りの切符を買った。
 今までは、
「どうせ、金額の数字やボタンの位置もわからんし、だめよのぅ。」
と人に頼んで勝手もらっていたのである。
 けんど、そんなわしを見て、
「暴れん坊商人さん、この点字を触りながら、ボタンの位置も覚えていれば、結構視覚障害者でも切符を単独で帰るんよ。」
と教えていただいたのである。

 そこで、注意して券売機のボタンの下を触ってみると、結構、ハッキリとした点字があちらこちらに表記してあるではないか。
「 これならなんとかなるかもね。」
と感じたのでした。
 
 スーパーで販売されている、ケチャップやソース、缶ビールなどにも、最近、少しずつ点字の表記がされてきたようである。
 紙パックの牛乳やシャンプーなどにも、切り込みやギザギザ感などでの、視覚障害者への配慮がされてきたようである。

 視覚障害者の中で、点字を読むことができるのは1割くらいしかいないらしい。
 確かに音声パソコンなどや、スキャナで文字をスキャンしてテキストデータに変換し、本なども読むことができるようになってきた。
 しかし、自分の人さし指を、見えにくくなってきた目ん玉の代わりとして、点字で読んで理解できるようになるのも、結構、快感なのかも??ですね!