必殺・料理人 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

必殺・料理人

 今日の夕食は刺身の盛り合わせだった。
 それも、刺身用のブロックを買ってきて、わしが切り、お皿に盛り合わせたのだ。
 
 今は本社の人事部で社員ん給与のメンテをしているのであるが、昔は現場のスーパーの水産売場で魚をさばき、刺身も切っていた頃もあるのだ。
 
 今は、まな板の上の刺身のブロックも自分が持っている庖丁も見えないが、昔の頃の感でスラスラと切ることもできるのである。
 多少の刺身の一枚一枚の厚さにむらはあるものの、見栄えのある盛り合わせが出来上がっている・・・らしい。
 
 スーパーの現場にいる時に一番長く経験したのは、農産売場である。
 今でも、果物売場に行き、さっとリンゴに触ると、どの種類のリンゴか?などとわかるものである。
 
 あーー、もう一度、売場に立って、
「お客様、いらっしゃーーい。今日は白菜がお買い得だよーー!」
などと、おらんでみたいものであった。