ジース戦~フリーザ第二形態戦のベジータ(NOR.61,000/MAX.76,300)

すんでのところで悟空がナメック星に到着し、仙豆で傷を回復したベジータに3度目の超回復が起こります。
今度の成長率はさらに上がって1.95倍、「MAX.76,300」まで戦闘力をアップさせました。
 

 VS.ジース(NOR.40,000/MAX.50,000)

ジースの戦闘力は、リクームとほぼ同等の「MAX.50,000」としました。

しかし、「MAX.76,300」にまで戦闘力を高めたベジータにとってはもはや敵ではありません。ジース戦はベジータの圧勝に終わりました。
ベジータ自身も自分の異常な成長に気づいたようで、戦いのさなかジースに対して次のようなことを言っていました。

 

 VS.フリーザ第一形態(NOR.53,000/MAX.66,300)

いよいよフリーザとの戦いが始まります。気を開放したフリーザは「MAX.66,300」まで戦闘力を増大させます。
しかしそれを見たベジータは「勝てる!」というのですね。

それもそのはず、このときのベジータの戦闘力は「MAX.76,300」で、フリーザ第一形態を上回っていたのです。フリーザとの取っ組み合いでは戦闘力を66,000超まで上昇させ、フリーザのスカウターを爆発させました。

原作の描写では、この取っ組み合いによってベジータは肩で息をするほど疲労していたのに対して、フリーザは涼しい顔でした。ベジータのほうが戦闘力が高かったのだとしたら、両者の反応はまさに真逆です。これはなぜかということを考察したいと思います。
この戦い、取っ組み合いの前にベジータが戦闘力を抑えてフリーザを欺いていたことは言うまでもありません。(相手に自分の限界を悟らせないことは戦いの基本でしょう。)
そしてその戦闘力は、リクーム戦の時と同じく、フリーザが知っているベジータの最大戦闘力24,000…に見せるための19,200だったのではないでしょうか。
ベジータは19,200から66,000超まで3倍以上の戦闘力上昇を行ったことになります。
戦闘力のコントロールは、冬眠状態からいきなり全力疾走を始めるような能力ですので、3倍以上の急激な戦闘力の上昇ではさすがに息が上がるものだと解釈したいと思います。悟空やクリリンならいざ知らず、ベジータは戦闘力のコントロールを習得してから日が浅いですから、なおさら負担が大きかったのではないでしょうか。
あるいは、これはベジータお得意のブラフで、「ベジータの限界は『MAX.66,000』程度だ」とフリーザに誤認させるため、わざと疲労困憊した演技をしたのかもしれません。
対してフリーザは、たとえ第一形態における最大戦闘力を発揮したとしても、それは本当の最大戦闘力ではないので疲労することはないのでしょう。フリーザがパワーの出しすぎで疲労するのは、最終形態の70%マックスパワーを超えた時からなのです。

さて、問題はフリーザは「変身」するということです。そのことを知っていたベジータは、もちろん「変身」のパワーアップを織り込み済みでフリーザに対して「勝てる」と言っているはずです。
この時ベジータは、フリーザの変身によるパワーアップを1.5倍までと予想していたのでしょう。それは、ザーボンの変身によるパワーアップ率が1.5倍だったからです。仮に1.5倍だとすると変身後のフリーザの戦闘力は、「NOR.79,500/MAX.99,400」となります。ベジータとの戦闘力差は1.30倍です。
確かに1対1では勝ち目はないでしょうが、「オレ(ベジータ)とこいつら(悟飯とクリリン)の3人で闘えばなんとか勝てる」レベルの戦闘力差であるといえなくもないのではないでしょうか?ベジータの発言は単なる強がりではなく、十分な計算に基づいた発言だったのです。
しかしフリーザの変身による戦闘力の倍率は、ベジータの予想を超える1.75倍だったのです。

 VS.フリーザ第二形態(NOR.92,800/MAX.115,900)

フリーザ第二形態の戦闘力は「MAX.115,900」で、ベジータとの戦闘力差は1.54倍です。
これは本考察において奇襲も何も通じなくなるレベルの戦力差であり、事実、作中でもベジータの奇襲攻撃はフリーザに全く通用していませんでした。
フリーザ第二形態~第三形態戦でのベジータは完全に戦力外で、彼に代わって善戦したのは怒り悟飯とピッコロでした。

 

  フリーザ最終形態戦のベジータ(NOR.149,000/MAX.186,300)

悟飯やピッコロたちの戦いを傍観する中、ベジータはデンデに瀕死の傷を回復させる能力があることを知ります。
クリリンに自分を半殺しにさせ、4度目の超回復を果たしたベジータは、実に2.44倍の成長を遂げ、「MAX.186,300」まで戦闘力を上昇させます。
ギニューが測定した悟空の戦闘力180,000をもついに超え、まさに「カカロットの出番はないぜ!」と思ったことでしょう。

 

 VS.フリーザ最終形態(NOR.144,900/70%MAX.371,000/100%MAX.530,000)

フリーザも最終形態に変身し、さらなるパワーアップを果たしました。
基礎戦闘力だけ見ると両者の実力は拮抗しているように見えます。
しかし、フリーザの基礎戦闘力はマックスパワーの27.5%程度。フリーザ最終形態はここからマックスパワーの70%まで自在に戦闘力を上昇させることができるのです。つまり、基礎戦闘力の2.55倍の371,000、これがフリーザ最終形態の(70%時の)最大戦闘力なのです。
さすがのベジータもこの事態は予測しておらず、なすすべなくやられてしまいました。
ちなみにこの時、フリーザはどれくらいのパワーを出していたのかというと、「MAX.186,300」のベジータを圧倒したのですから、その1.25倍の233,000、マックスパワーの44%位のパワーを発揮したものと思われます。
今まで何度も瀕死状態から復活してきたベジータでしたが今度ばかりは復活することなくついに死んでしまいます。
フリーザとの戦いは、ベジータの死の直前に駆け付けた悟空に引き継がれるのでした。