バトル漫画の不朽の名作「ドラゴンボール」。
「フリーザ最終形態53万説」とは、作中でフリーザが発した「わたしの戦闘力は530,000です」というセリフが、第一形態の最大戦闘力ではなく、最終形態の最大戦闘力を指したものと解釈したうえで、各シーンにおける戦闘力を再定義し、フリーザ編の戦闘力インフレ問題を解消しようとする試みです。

私はドラゴンボールリアルタイム世代のアラフォーです。
ネットでは語り尽くされたであろう話題で、本当に本当に今更なのですが、私なりの「フリーザ最終形態53万説」を発表したくこのブログを作成いたしました。
10回に分けて投稿します。いうまでもなく、ネタバレありきで話を進めていくので、その点ご承知おきください。

私が「フリーザ最終形態53万説」を支持する理由は、そう考えたほうが原作を楽しく読めるからです。
一説では、フリーザ編の戦闘力は最終的に1億を超えていたとされるそうですが、いくら何でもそれはありえないのではないでしょうか。数千、数万の戦闘力でしのぎを削っていたストーリー前半の戦いは何だったのかと興ざめしてしまいます。
その点「フリーザ最終形態53万説」では、ストーリーの終盤に至るまで数万の戦闘力差が勝敗を分ける緊迫したバトルを表現することができます。しかも、おおむね原作の描写と矛盾しないのです。
本考察も、独自解釈・独自設定は多分に含みますが、基本的に原作の描写に忠実に行おうと思います。

「おおむね原作の描写と矛盾しない」と書きましたが、あえて無視している原作の描写がひとつだけあります。それは、第二形態に変身したフリーザの以下のセリフです。


真に原作に忠実であろうとすれば、実は「フリーザ最終形態53万説」はこの一言で論破されているんですね。「フリーザ最終形態53万説」支持者の間では、「このセリフは『10万以上は確実か』の誤植だ」と半ばジョークで言われています。
本考察においてもこのセリフだけは無視します。
他の場面ではありますが、原作における戦闘力の描写が誤植と認められ、差し替えられた例はあります。
将来、このフリーザのセリフが差し替えられる可能性がないとも限りませんね。