さんま『秋刀魚の思い出』 取引先の髪の長い女性と秋刀魚を食べる機会があった。 出された秋刀魚を前に、 キリッと髪を後ろで結いながら「美味しそうですねぇ」と嬉し顔の彼女。 お酒を呑みながら、綺麗に秋刀魚を平らげた。 お互いの秋刀魚の骨の標本を見比べながら、無言でうなずき合った事を思い出す。 一緒に食べるという事は時間を共有するだけでなく、価値観も共有する事なんだなと思った。 秋刀魚の美味しい季節になると思い出す。