世界的指揮者の小澤征爾氏が2月6日に死去のニュースが飛び込んできました。享年88才。

 

ボストン交響楽団で音楽監督を29年間も務め、他にもウィーン国立歌劇場やベルリンフィルハーモニー管弦楽団等々で活躍されました。

 

ニューヨークタイムズ紙にかなり長い記事がでていますが、その小見出しには、

He led the Boston Symphony Orchestra for 29 years, toured widely and helped dispel prejudices about East Asian classical musicians.

(ボストン交響楽団を29年間指揮し広くツアーを行い、東アジアの音楽家に対する偏見を払拭することに貢献した

 
タングルウッドの芸術監督を務めていた時に、そのキャンパス内に彼の名を冠する大講堂が建てられていますが、当時のソニーの社長が、建物を「小澤征爾ホール」と名付ける事を条件に莫大な寄付をしています。
みんなで応援する、日本が誇る世界のオザワ。
 
記事を見ていくと、後年は体調不良などのためにイベントを縮小した、キャンセルした、という記述が多くつらいです汗
 
 
 
村上春樹氏と小澤氏共著の音楽本とその内容を踏まえたCDセットが出ています。

その中にこういう一文があります(一部省略w)

「今やっていることに自負はあるが・・・もっとできるはずだ、時間や体力などの制約と闘いつつ、もっと成し遂げねばならない・・・」

(2011年初出の本です。もうすでにいくつもの身体の問題を抱えておられました汗

 

 

 

 

24才でギターとスクーターを持って貨物船でヨーロッパへ渡り、同年フランスで行われた指揮者コンクールで優勝、とあります。若き日からずっとずっと、力の限り音楽を生き抜いた方でした。