役所広司主演、ヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」をNetflixで見ました。

 

役所扮する一人暮らしの清掃員の男が、担当する区内の公衆トイレを日々せっせと掃除する姿が描かれます。

 

この映画のどこがよいのか、わからない。

 

あ 否定的な意味ではなくてww

 

朝まだき、洗顔をすませて自販機の缶コーヒーひとつを手に、ワゴン車で仕事場に向かう男。

オープニングのこのあたりですでにウルウルしてくるユーリ叫び まだ何も起きていないのにww 劇中に流れる曲のせいなのか、役者の演技力のせいなのか。

 

いくつかエピソードは入ります。ささやかな事柄だけど、お!どうなるのかな、という興味は津々。

でもほぼ、主人公の日常が延々と続きます。

 

光と影の深い印象があちこちにあります。

男の朝。薄暗い部屋、窓の朝光。

休憩時にいつも行く神社の空をおおう梢。揺らぐ木漏れ日。

彼はいつもそれを古い型のカメラで撮る。

 

何度も出てくる木漏れ日の陰影が美しいです。

 

写真を撮りため、音楽を愛し(古いカセットテープ)、読書も寝る前のルーティン。ひとつ表紙が見えたのはフォークナーの「野生の棕櫚」だったり。何だか読みたくなりますw

他にも幸田文「木」や、パトリシア・ハイスミスの「11の物語」。

 

最後まで胸熱く夢中で見ていって、ラストはなぜだか謎の号泣ユーリww

 

そういえば、タイトルはパーフェクトデイズ。

ふと、さんまさんの「生きてるだけで丸儲け」という言葉が浮かびました。私は、私も、パーフェクトに生きれる、となぜか思って感激してしまいましたww 相変わらずのお調子者ww

 

多分もしか、見る人を幸福にしてくれる映画かなと思います。とても美しい映画です。お薦めです💛

役所さんがカンヌ映画祭最優秀男優賞受賞。