このカタツムリみたいな陸貝。
山ではよく見る。
(本当は手で触っちゃダメですよ!)
カタツムリっていうにはあんまり丸っこくなく、ロクが立っている。
少し殻も厚め。
俗にいうカタツムリと違うところと言えば…。
蓋付き!
これなーんだ?
…
……
………
名前はヤマタニシ。
でもタニシの仲間ではない。
陸生のカタツムリのような大きさだからカタツムリの仲間か?
…というとカタツムリでもない。
でーんでんむーしむしーの歌にある、つのだせやりだせめだまだせー。
あれはかなりいい観察で、カタツムリには触角が2対(つのとやり?)、大きな方の触角の先に目玉1対。
だから分類としては柄眼目、なんですよねー。
一方ヤマタニシはツノ1対の脇に慎ましい1対の目。
カタツムリよりは普通の巻貝に近い…。
まん丸い蓋も特徴としては目につく。
もうちょい小さなアズキガイとかもフタはあるけど、陸貝ではフタがあるほうが珍しい。
フタがあって、殻も厚め、ぱっと見は強そう。
マイマイカブリやアリとかの猛襲にも耐えられそう。
でも、なかなかうまくいかないもんみたい。
フタは体にぴっちりついているので、奥の方まで引っ込めない。
フタの隙間から攻撃されたらお手上げ。
カタツムリみたいに膜も張れないので、乾燥には弱い。
さらに、フタが邪魔で何かに貼りついて体を引っ込めて休むことはできない。
だから、乾燥した市街地とかには出られずに山のちょっとじめっとしたところが好き。
そんな生き物ヤマタニシ。
見つけたら愛でてやってください。
陸貝類は寄生虫の宝庫なので、カタツムリやナメクジ同様素手で触らないほうがいいですけど。
お次は…真ん中辺りに見えますかね?
山にいるヤスデの仲間。
多分ミドリババヤスデ。
深緑がかった、50mm弱ある太目で存在感のあるヤスデ。
ヤスデの類はとにかく体液が臭い!
防御のためか吐く液体も臭い!
青酸とかも含むので、とても食えたものじゃない毒虫。
触るのもはばかられる。
ババヤスデのババはウ〇コのことだろうか?
お年を召された女性の蔑称ではないと思う。
でもヤスデはムカデと違って、人を襲ったりすることはない、どっちかというとおとなしい生き物。
ダンゴムシに近い。
そういや、タマヤスデっていう表はダンゴムシに見間違えるようなものもいる。
だが裏を見たらヤスデ。
脚がえげつない。
よく見間違えられるムカデは1節から脚1対、ヤスデは2対。
見分けは簡単。
ちなみに、飼育は劇難。
ワタシも飼育してみたけど、殖えない( ̄▽ ̄;)。
こういう害虫は出てほしくないところにはしっかり出る癖に、飼育は難しいものが多い。
雑草もそう、どこでも生えてる、しかも人を苦しませるのに、いざ育てようと思ったら育たねぇ。
…学生時代の苦い思い出。
ある雑草を育てようとしていろいろひどい目に…。
これはまたの機会。
そして、何年か前から遊んでいたけど、ブログを始めて初めて写真撮影した。
その姿が…これだ!
ばああああん!!!
こいつ…光るぞ!
同じだ…こいつか?
すごい…5倍以上のエネルギーゲインがある!
やってみるさ!
ぺかーん!
うっひょおおお、えげつねーーー( ´艸`)。
光り輝くヤスデ!
マリオでスターでも取ってきたのか?というくらい青白く輝く!
そう、ヤスデは紫外線ライトで光るのだ!
ダンゴムシとかも光る(死骸は特に)けど、このヤスデはすごい!
あんまりやるとかわいそうだけど、初めて光らせた時は笑ってしまった。
多分この感動はやってみないと分からないので、ぜひお試しアレ!
暗いところで大量発生してたら身の毛がよだつくらいあっちこっち光りますぜ。
…蛍石がこれくらい輝いてくれたらうれしいんだけど…。
そして、写真には残してないけど、マダニの猛襲がすごかった。
叩き落として踏みつぶすのが習慣になってるので、写真を残しておりませぬ。
意外と硬いが石ですりつぶしてでも…!
絶対に許さない。
これを見てしまうと藪漕ぎの時期は終わりだと感じる。
ヒルは少ないけど、もうマダニは異常におるでよ(´;ω;`)。
成体も幼体もよりどりみどり。
リーダーは2日連続でマダニをお持ち帰りになられたそうな。
ワタシは1日しかいなかったけど、やっぱり憑りつかれた。
刺されるまでの時間があるので、服の上をもぞもぞしている時点で退治できる場合が多い。
背中まで行かれて首筋をかまれたり、頭皮に入られると発狂するぞな…。
今回は刺されなかったけど、服の上をもぞもぞ動く姿を見たら…。
テンションだだ下がり。
しばらく藪漕ぎを伴う山はやめよう。
シーズンオフかな。
そう心に誓った。
さ、次回のネタはちゃんといしにっき( ̄▽ ̄;)。
(続く)