ガラス蓋付き標本箱を作る④(最後にまとめ!) | かいちょのつれづれいしにっき

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(続き)

 

出来はともかく、なんとかできました( ̄▽ ̄;)。

 

さてさて、今回のコンセプトは、「①お安く、②きれいな箱を、③手軽に」、でした。

 

 

 

まず、①お安く。

 

とりあえず、やっぱり何もないところから道具を1から揃えるとして…。

 

定規、キリ、ハサミ、カッターナイフ、油性ペン、グルーガン、カッターマット、ピンセット。

 

全部100均クオリティで7種、900円(税別)。

 

今までそろえていたら0円で。

 

 

 

原材料費は…。

 

厚紙とコットン、グルースティック、製本テープこれも100均クオリティで、合わせて400円(税別)。

 

スライドガラスが50枚入りで1,656円、一枚当たり33円くらい。

 

 

 

 

4枚入りの厚紙、これは6枚に切ると、4×6÷2=12個の箱ができるので、約9円。

 

 

 

 

製本テープは2.5m巻で、一回27.5㎝使うので、9本とれると仮定すると、約11円。
 

 

その他、グルースティックは…誤差かな…。

 

ってことは、余った材料費を引くと、ざっくり計算でこのサイズなら

 

 

 

 

…1ハコ当たり原価約53円でできちゃうのです。

 

単価は同じくらいのサイズの市販の箱が500円はすると思うので、やっぱ10分の1近くの出費でできちゃう。

 

①お安くは◎。

 

 

 

 

 

次、②きれいな箱を。

 

いろいろ考えながらやるのですが、やっぱり手先が器用じゃないと厳しい、っていうのがありました。

 

設計図からきちんと作って、きれいに作業できる人にはいいものだと思います。

 

一番の肝は仕上げ。

 

ココさえちゃんとすれば見栄えが良くなります。

 

いくつか作ってるうちにコツがつかめてきました。

 

グルースティックがとにかく糸引きするのですが、つけることに集中。

 

伸びた糸は最後にピンセットで剥がせばいい。

 

 

 

 

ただ、この間の紙箱と比べると、雑さは出たとしても、やっぱりガラスで中が見えるケースはあこがれます。
 
最初の3箱くらいはちょい失敗でしたが、段々コツをつかむとキレイになりました( ̄∇ ̄)。
 
そして、重ねていくこともできるこの箱のメリットはでかい。
 
紙と比べて自由度は落ちますが、スライドガラスの大きさに箱の面積が固まるので、まとまりはいいです。
 
深さ変えても、重ねたらこの大きさにするしかないので。

 

②きれいには△(慣れたら〇)

 

 

 

 

 

最後に、③手軽に。

 

今回の箱はもう手先の器用さと、正確な設計図引き(イメージ)にすべてがかかっているといっても

 

過言ではないです。

 

紙にしてもガラスにしても接着はおとなしく接着剤を使ったほうが良かったかな?

 

乾くまで待つのが面倒ですが、グルーガンはとにかくやり直しがきかないのとすべての作業の時間制限がきつい。

 

寒い部屋だと容赦なく固まるので、押し付けようとしたらもうダマになってた、とか、

 

つけすぎたから減らそう、ができない。

 

途中からズルして、失敗時の保険に剥がれやすいようにとガラスをつける前にシリコンスプレーをしみこませた

 

ペーパーで少し拭いてからにしましたが、あんまり意味ないかな。

 

どうせ一回で貼るし、失敗してもしゃぁない。

 

 

 

 

ガラスは鉄より硬いので、少しグルースティックで汚れても、カッターやキリでごしごし擦って取る。

 

(割らない程度であれば)ガラスに傷はつきません。

 

 

 

今回も図面なしで作ってみました。

 

下書きしませんでしたが、やっぱ汚れもなくハコはキレイ(*^▽^*)。

 

今回も構想に一番時間を使いましたが、前より楽でした(一回やってますからね)。

 

 

 

うまく作るコツは、前と同じ。一つ一つの作業を、面倒くさがらずに丁寧にやること。

 

・ 線引きは深くしっかりして、箱を折るときにはきっちり折る

 

・ きちんと寸法通り切ること。

 

・ グルーガンの使い方になれていること(少しでもしっかりつくので、どれだけ薄く少なくつけられるか)。

 

・ 接着時に慌てず、ずれなくくっつけられること。

 

・ 仕上げの製本テープをずれなくきれいに貼り直ししながらでも貼って密着させられること。

 

 
 

何度も言いますが、グルーガンの使い方に慣れるまでが大変。

 

グルーガンはあたためる時間、タレたりして慌てるロスもあるので、「今日は何箱作る」と決めて、

 

下準備をためて、接着は一気にやるべし。

 

そこさえ慣れたらステープラーよりはるかにキレイ。

 

ガラスなし箱もグルーガン使ったほうがきれい。

 

…その代わり箱の分解、再組立てはできなくなります。

 

慣れたら結構ちゃきちゃきできるし、出来上がりの品が意外ときれいなのでちょっとはまります。

 

 

 

今回の構想だと、ガラスのサイズは固定なので、後は深さ自由なオリジナル標本箱ができます。

 

布や色紙、マスキングテープとかを使ってデコレートすると夢が広がりますね。

 

あ、テープはセロハンテープのような天然ゴム系粘着剤は時間とともに劣化するので、アクリル系がいいです。

 

製本テープもアクリル系ですね。

 

 

 

しっかし、今回の目玉はやっぱりスライドガラスでした!

 

これがあったからやろうと思いました。

 

 

お値段そこそこ、クオリティはバッチリ。

 

ガラスを自分で切るのはリスクも高いし、めんどくさい、残材の処分も困る。

 

割るのに失敗したら捨てるのに困るゴミが増えますからね。

 

 

 

やっぱキレーな標本箱がよければ買うのが正解なのかなぁ。

 

手作り品はやっぱり出来上がりの個体差もある。

 

でも、工夫次第!

 

 

いい感じですよ。

 

箱は雑でも、それも味。

 

③手軽に、は微妙、△かな。

 

 

 

さいごに

この箱は、いろんな標本に使えます。
 
発泡スチロールを敷いて、防虫剤を入れ、最後に箱の下を閉じれば昆虫や植物標本用にも。
 
(そのままだといらん虫が入っちゃいますからね( ̄▽ ̄;))
 
お子さんの自由研究や工作などにもぜひ( ´艸`)。
 
ちっちゃなクワガタやカナブンとかなら入りそうですね。
 
見た目にもカッコいい!

 

 

 

Let's 工作!

 

そのうち量産するぞー!