はじめに
こんにちは、タッチマン🎸です!
年間10万分、常に心の深淵を覗き込むようなエモーショナルなロックを追い求めている私ですが、Holding Absence(ホールディング・アブセンス) の新譜『Modern Life Is Lonely』を聴き進めるなかで、この「Reflection」に出会った瞬間、胸が締め付けられるような激しい共感を覚えました。
タイトルの「Reflection」は「鏡の反射」や「自己投影」を意味します。
前曲「Whisper of a Dream」では神に見放された孤独を描いていましたが、この曲で主人公は、外の世界ではなく「鏡に映る不完全な自分自身」と向き合う決意をします。「傷つき、そして癒える準備はできている」という叫びは、ボロボロになりながらも前へ進もうとするすべての人に突き刺さるはずです。
国内のサイトではまず見かけることのない「Reflection」の日本語訳ですが、今回も独自に「Reflection」の和訳を作成しました。鏡の破片を拾い集め、新しい自分へと進化していくそのリリックを、日本語で丁寧に読み解いていきましょう。
「Reflection」和訳
[Intro]
If I don't learn to love my own reflection
(もし、鏡に映る自分自身の姿を愛することを学べなければ……)
[Verse 1]
Vulnerable again
(また、脆くなっていく)
Vulnerable again
(またしても、傷つきやすくなっているんだ)
The devil made me deaf
(悪魔が、俺の耳を狂わせたせいで)
Now every angel's wing is clipped and bent, I
(今や、すべての天使の翼は切り落とされ、へし折られてしまった。俺は……)
[Pre-Chorus]
Think the petals on my heart are folding in
(俺の心に咲く花びらが、内側へと閉じていくのを感じるんだ)
I could never find a cure
(その痛みを治す治療法なんて、どこにも見つけられなかった)
[Chorus]
Open the doors and let me in
(扉を開けて、俺を中に入れてくれ)
I'm ready to hurt and heal again
(もう一度傷つき、そして癒える準備はできているんだ)
I'll never find myself in the end
(結局、本当の自分に辿り着くことなんてできないのさ)
If I don't learn to love my own reflection (Reflection...)
(もし、鏡に映るこの不完全な自分を、愛してやることができなければ)
[Verse 2]
Cynical again
(また、冷笑的になっていく)
Cynical again
(またしても、すべてを斜に構えて見てしまうんだ)
Still waiting to ascеnd
(今だって、天へと這い上がるその時を待っているのに)
But every ladder up is missing stеps, I
(上へと続くハシゴは、どれも足場が抜け落ちている。俺は……)
[Pre-Chorus 2]
Think the petals on my heart are folding in
(心の花びらが、きつく閉じて閉塞していく)
I could never find a cure or medicine
(癒やしの薬も、救いも、何一つ見つかりはしなかった)
They cut me open like a godless mannequin
(奴らは俺を切り開いた、神の救いのないマネキンのように)
Still feeling numb
(今もずっと、感覚が麻痺したままだ)
[Chorus]
Open the doors and let me in
(扉を開けて、俺を受け入れてくれ)
I'm ready to hurt and heal again
(何度だって傷つき、そこから回復してみせるから)
I'll never find myself in the end
(最後の最後に、自分を見失ってしまうだろう)
If I don't learn to love my own
(もし、この自分自身を愛せなければ)
Open the doors and let me in
(扉を開けて、迎え入れてくれ)
I'm ready to face the mirror again
(もう一度、鏡と正面から向き合う覚悟はできたんだ)
I'll never find myself in the end
(本当の自分を見つけることなんて、生涯叶わないのさ)
If I don't learn to love my own reflection
(鏡に映る、このありのままの姿を愛することを学べなければ)
[Breakdown]
I let the glass crack, warping my perception
(鏡を叩き割り、歪んだ認知をさらに歪ませてやった)
Put back the fractures and build a better shell!
(その破片を繋ぎ合わせて、もっと強固な殻(自分)を築き上げてやるんだ!)
Shell!
(新しい殻を!)
[Bridge]
Coming to grips with (At what cost?)
(すべてを受け入れようとしている(どんな犠牲を払って?))
Everything changing (To evolve?)
(あらゆるものが変わっていくのを(進化を遂げるために?))
I trans-mutated (I now)
(俺は姿を変えたんだ(今まさに、この俺は))
Can't go back now
(もう二度と、過去の自分には戻れない)
[Chorus]
Open the doors and let me in
(扉を開けて、俺を入れてくれ)
I'm ready to hurt and heal again
(何度でも傷つき、そこから立ち上がってやる)
I'll never find myself in the end
(自分を見つけ出すことなんて、できやしないんだ)
If I don't learn to love my own
(もし、俺が俺自身を愛してやれなければ)
Reflection
(この鏡に映る姿を)
[Outro]
If I don't learn to love my own refle-
(もし、自分自身の姿を愛せるようになれなければ、俺は……)
おわりに
いかがでしたでしょうか。
「Reflection」の翻訳を通して浮かび上がってきたのは、自分を否定し、心を閉ざしてしまう苦悩のなかで、「それでも鏡の前から逃げずに、自分を愛そう」と必死に足掻く人間の、泥臭くも崇高な美しさでした。
"They cut me open like a godless mannequin"(神なきマネキンのように切り開かれた)という Verse 2 のラインは、前曲からの繋がりを感じさせ、感情の麻痺(numb)を痛烈に表現しています。しかし、Breakdownの "Put back the fractures and build a better shell!"(破片を繋ぎ合わせて、より強い殻を作る)という歌詞にある通り、割れた鏡の破片で自分を傷つけるのではなく、それを自らの進化(evolve)の糧にしようとする力強いメッセージに、激しく魂が揺さぶられます。最後、言葉が途切れるように終わるOutroの演出も、余韻が残って本当に素晴らしいですよね。
国内ではまだ知名度の低い「Reflection」の日本語訳ですが、この曲に込められた「傷つくことを恐れず、自分を受け入れる」という強い肯定のメッセージを、アルバムの美しいサウンドと共にじっくりと噛み締めてみてください。
皆さんは、鏡のなかの自分を直視できないほど落ち込んだとき、どうやって自分自身を許し、愛せるようになりましたか?
ぜひコメント欄で皆さんの大切な物語を教えてください!