はじめに
こんにちは、タッチマン🎸です!
年間10万分をハードコアやヘビーメタルに捧げ、重低音中毒の社会人として国内で情報の少ない楽曲の和訳を行っている私ですが
、PRESIDENT のアルバム『Blood Of Your Empire』から、今回は「White Devil」をご紹介します。
タイトルの「White Devil」は直訳すると「白い悪魔」を意味し、依存(薬物等)のメタファーや、純白(善)を装いながら人を蝕む狂気・偽善の象徴として用いられています。 幼少期からのトラウマや苦悩("anguish haunting from my youth")、真実を知ってしまった絶望、そして自暴自棄な自己破壊のなかで揺れる、切なくも壮絶な感情が描かれた楽曲です。
今回も国内サイトではまず見かけることのない「White Devil」の独自和訳を作成しました。罪悪感と無条件の情愛が交錯するそのリリックを、日本語で丁寧に読み解いていきましょう。
「White Devil」和訳
[Verse 1]
I'm a monster
(俺は化け物だ)
Just look the other way
(ただ他所を向いていてくれ)
You should be afraid of everyone
(誰も彼もを恐れるべきなんだ)
It's all a masquerade
(すべては仮面舞踏会(偽りの姿)に過ぎないのだから)
[Verse 2]
I'm feeling nothing
(何も感じられなくなっている)
So I'll take an early grave
(だから俺は若くして墓に入るのだろう)
You think you're brave enough to be the one
(自分こそが特別な存在になれるほど勇敢だと思っているのか?)
When you can't bring yourself to say my name?
(俺の名前を口にすることすらできない癖に)
[Chorus]
Sometimes I try to push away the anguish
(時折、苛まれる苦痛を追い払おうとする)
That's haunting from my youth
(幼い頃からずっと俺を苛み続けるその苦痛を)
Sometimes I wish I'd never learned your language
(お前たちの言葉なんて、最初から覚えなければよかったと思うことがある)
'Cause now I hear the truth
(そのせいで今、本当の事実が聞こえてしまうのだから)
Now I hear the truth
(真実が聞こえてしまうのだから)
[Verse 3]
I'll keep on dancing
(俺は踊り続け(暴れ続け)る)
I'm just shaking off the rage
(自分の中の怒りを振り払うためだけに)
But if I make it through the other side
(だが、もし向こう側へ無事に辿り着くことができたなら)
I wonder what on earth you're gonna say?
(一体お前は、俺に何を言うつもりなんだろうな?)
[Chorus]
Sometimes I try to push away the anguish
(時折、苛まれる苦痛を追い払おうとする)
That's haunting from my youth
(幼い頃からずっと俺を苛み続けるその苦痛を)
Sometimes I wish I never learned your language
(お前たちの言葉なんて、最初から覚えなければよかったと思うことがある)
'Cause now I hear the truth
(そのせいで今、本当の事実が聞こえてしまうのだから)
'Cause now I hear the truth
(真実が聞こえてしまうのだから)
[Bridge]
The truth doesn't matter of all that I knew
(俺が知っていたすべてにおいて、真実なんてどうでもよかったんだ)
They just let me go harder
(奴らはただ、俺をさらに過激な狂気へと駆り立てる)
(Forgive me for the harm I've done)
((俺が及ぼしてしまった傷や過ちを許してほしい))
(In thought, in word, to anyone)
((誰に対しても、思考において、言葉において及ぼした害を))
[Verse 4]
(Find myself out of my head)
((正気を失っている自分に気づく))
I'd go through hell to keep you safe
(お前を守れるなら、地獄の業火すら潜り抜けてやる)
God knows I would
(神だって、俺がそうすることを知っているはずだ)
But I don't need anyone keeping score
(だが、誰かに恩着せがましく点数をつけられる必要なんてない)
In the end I think you should
(結局のところ、お前は自分自身を守るべきなんだ)
'Cause I'd love you anyway
(どちらにせよ、俺はお前を愛してしまうのだから)
おわりに
いかがでしたでしょうか。 「White Devil」の歌詞を通して浮かび上がってくるのは、幼少期からの傷(anguish)を抱え、世界や人間の偽善(masquerade)に傷つきながらも、大切な存在への愛と自己破壊の間で苦悶する主人公の姿でした。
Bridgeにおけるキリスト教の祈り・懺悔を思わせる "(Forgive me for the harm I've done / In thought, in word, to anyone)" という言葉や、ラストの "I'd go through hell to keep you safe... 'Cause I'd love you anyway"(お前を守るためなら地獄だって潜り抜ける…どうしても愛してしまうから)というラインには、どれだけ壊れてしまっても消えない純粋な愛と救いが込められており、深く胸を締め付けられます。
重厚なニューメタルコアサウンドと切ないメロディの融合を、ぜひこの和訳と共に噛み締めてみてください。
皆さんは、自分の弱い部分や暗闇と向き合う時、どんな音楽や歌詞に寄り添ってもらっていますか? ぜひコメント欄で皆さんの感想や想いを共有してください!