｢糖｣足りてる？糖が大切な理由①〜tronco★letter 2月号〜

「糖質制限」という言葉が有名になって、

糖＝悪いもの、

というイメージが強いのですが、

糖は体にとって、めちゃくちゃ重要な物なんです！！！

なぜなら・・・糖は生命を維持するのに関わるから！

筋肉を動かして動いたり、

寝てる間にも、心臓や内臓は動いていますよね。

人の体を動かすには、エネルギーが絶対に必要で、

そのエネルギーを

「ATP(アデノシン三リン酸)」といいます。

このATP(体のエネルギー通貨とよばれています！)の量が多いほど、

体の中でいろいろな作業ができるんです。

食べたものを消化吸収して

体のエネルギーに変えていきますが、

それにもエネルギー（ATP）が必要です！

体の中にエネルギー（ATP）の量が多ければ、

消化吸収以外にもエネルギーを使えます。

逆にエネルギー（ATP）が不足すると

体を動かす力が足りなくなってしまう。。

それでもなんとかするために、

｢省エネモード｣にしてうごかしていきます。

そうなると、生きるだけで精一杯。

はつらつと元気に！なんて二の次！

とにかく生命を生かすことが最優先になるからです。

エネルギー（ATP）が不足すると

いつも疲れが取れなくなっていたり、

寝付きが悪くなったり、

途中で起きてしまったり。

体を回復させるのも大変になってしまうんですよ

じゃあ、どうしたら

エネルギー（ATP）を増やせるか？というと・・・

「代謝」がキーワードになります！

食べた物を分解して

違う形に変えていく事を、｢代謝｣といいますが、

代謝には３つのルートがあります。

どの代謝ルートに入るかによって、

体の中で作られるエネルギー（ATP）の量がまったく違うんです！

① ミトコンドリアまで入って代謝する、「電子伝達系ルート」

② 材料が足りずミトコンドリアまでいけない、「解糖系ルート」

③ 糖が足りない時にタンパク質や脂肪を分解して糖をつくる、「糖新生ルート」

この３つのルートの

どれかを使ってエネルギー（ATP）を作っているんです。

③の、糖が足りない時に

タンパク質や脂肪を分解して糖をつくる、「糖新生ルート」

これは「糖質制限」をしている状態。

脂肪を溶かしてくれてエネルギーができるんだからいいじゃない！

と思いますよね。

よさそうに思いますが、

糖不足の時の「緊急時の」ルートなんです！

糖が足りなくて、このままじゃヤバイぞ！！という時に緊急で、

糖の代わりに

体の中のタンパク質や、脂質を分解して、

エネルギー（ATP）をつくってくれます。

でも、そのとき副産物で

「過酸化脂質」という、有害物質ができてしまうんです。。

なので、糖を摂らないことはオススメできないのです。　

ちなみに、

②材料が足りずミトコンドリアまでいけない、「解糖系ルート」では

２ATPができます。

でも、副産物で「乳酸」もできてしまいます

一番つかいたいルートは・・・

①ミトコンドリアまで入って代謝する、「電子伝達系ルート」

このルートで代謝ができると、

最大３８ATP（エネルギー）ができると言われています！

そして、副産物をださないクリーンな代謝なんです。

どうしたら、この代謝ルートが使えるか？？

それは・・・

良質な「糖」と「酸素」が必要！！

糖と酸素が細胞に入ると、

二酸化炭素と水と ATP（エネルギー）を生み出します。

酸素が足りないと、

②の解糖系ルートに入ってしまうんです。

なので、

ただ生きるだけじゃなく、

元気に、やりたいことをやるために、

そして、

よりよく体を回復させるためにも、

良質な糖と、酸素が大事！ということです