友人への静岡土産でなかなか評判のよいのが茶の実油。
岐阜や神奈川などの茶産地でも作っているところがありますが、もちろん静岡にもあります。
白形傳四郎商店」の「茶ノ実油 GOLD TEA OIL」(写真左側)です。
写真の右側の一番上が原料となるお茶の実(種)です。
お茶の実(種)は左下の絵のように緑のカラに3つ入っています。
地図記号の茶畑を思い出してみてください。
小さな3つの点が正三角形になるように並んでいますが、あれはお茶の実を表しているのですウインク
ところで、みなさんは茶畑でお茶の花を見たことはありますか?

実は多くの茶農園では、お茶の葉にたくさん栄養が行くように、あえて花を咲かせないように(花に養分がとられないように)しています。

そのため、花がたくさん咲いている茶畑は、きちんと管理されていない、お茶の葉の質が悪い、と評価されてしまうことが多いのです。

さらに、お茶は挿し木で栽培するので、花が咲いたあとのお茶の実(種)を収穫して土に植えることはありません。
つまり、お茶の実(種)はお茶を作るうえでは必要のないもので、茶畑に落ちていても活用されてきませんでしたショボーン
一方で、後継者がいなくなった放棄茶園ではお茶の木は管理されずに自然に育ち、花をつけ、実(種)がたくさんついています。
お茶の実(種)には本当に利用価値がないのか、何か有効活用できるはずでは?
そう考えたのが、白形さんです!
お茶はツバキ科ですが、ツバキ油は広く利用されています。
お茶の実(種)にも油があることに着目した白形さんは、数年間研究や実験を重ね、茶の実油の販売の事業化に成功しました拍手
直接お話をうかがったところ、当初搾油率はたったの3%だったそうですが、今では自社の工場内の搾油機で1kgのお茶の実(種)から130gの油がとれるようになったとか爆笑
お茶の実(種)の収穫は10~12月でお茶の葉の収穫のない時期ですから、茶農家の収入UPが期待できますキラキラ
放棄茶園も活用できますルンルン
多くの茶農家やJAと連携し、また福祉施設の方々にも働いていただき、現在、白形傳四郎商店では安定的に茶の実を収穫できる体制を整えています。
ちなみに、お茶の実は2番茶とだいたい同じ値段で買い取りをしているそうです。

お茶の実油の開発は、飲むだけではないお茶の新しい価値を創り、地域を活性化し、茶畑のある景観を守ることができるというすばらしい取り組みですねグリーンハーツ
 
さて、気になる茶の実油の成分ですが、オリーブオイルほどではありませんが、他の油と比べると不飽和脂肪酸であるオレイン酸が多く含まれています。
また、βカロチンやビタミンEが多いのが特徴です。
さらにコエンザイムQ10が含まれ、健康効果が期待できますおねがい
茶の実油はもちろん消費者にとってもよい油ですグッ
 
右側の真ん中の写真では、2種類の油を比べています。
左側のより黄みが強い黄金色の方が茶の実油で、右側はオリーブオイルです。
なめてみると茶の実油はナッツのような味がして、そして若草の香りというかちょっと青臭さがあります。
初めて食べる人はややクセがあると感じるかもしれません。
(日本人がオリーブオイルに慣れてしまったせいかもしれませんが…)
 
今、気に入っているのは、鯛などのお刺身にかけて食べることグリーンハート
茶の実油:すし酢=1:4のお手軽ドレッシングでカルパッチョができます。
ナッツ系でやや青い味がお刺身の生臭さを消してくれます。
おそばに、お塩と少量の茶の実油をたらして食べるのもおいしいです。
加熱しないのがオススメですが、ぜひ一度味わってみていただきたいです!!
 
ここでお得情報グラサン
静岡駅ASTY内のお土産やさんで買うと3000円+消費税ですが、静岡市葵区神明町の「白形傳四郎商店」に行って買うともう少しお安く買えますよチョキ