静岡の「お茶壺道中」については9月30日のブログで書きましたが、今日はその続き
お茶壺の旅の終点は久能山東照宮。
東照宮拝殿で行われる「口切りの儀」は残念ながら一般の方は拝殿の外から見守ることになると思います。
ちゃんと見られないとなると、お茶壺の中にはどんなお茶が入ってるのか気になりませんか?
家康の時代には、我々がいま普段飲んでいるような「煎茶」はまだありませんでした。
お茶の葉を蒸して揉んで作り、急須で淹れて飲む「煎茶」製法ができるのは1738年です。
ですから、当時の茶壺の中身は抹茶の原料になる「碾茶」だったはずです。
「碾茶」は新芽を摘む前の20日間ほど茶畑に覆いをすることで日光を遮断して育て、
摘んだ葉を蒸した後に揉まずに作り、茎や葉脈を取り除いたお茶です。
(詳しくは6月10日の「碾茶を食べる」の記事をご覧下さい。)
昨日(10月2日)、宇治で開催された「宇治茶まつり」でも「口切りの儀」が行われましたが、茶壺の中身はやはり碾茶でした。
茶道の世界では「口切り」は非常におめでたい儀式です。
春に茶師が茶壺の中に和紙に入れた濃茶用の碾茶をおさめ、その周りに薄茶用の碾茶を詰め(「詰め茶」という)、夏の間冷暗所で低温貯蔵します。
立冬の頃にその壺の封を切ってお茶を取り出し、石臼で挽くのが「口切り」です。
抹茶はまさに秋が新茶といってよいでしょう。
茶道の世界では「口切り」はお正月を迎えるようなものです。
特に茶師が初めて封を切って取り出したお茶の葉を使う「口切りの茶事」は一壺で一回しかできないので最も格式の高い行事です。
(このあと茶壺は再び封じられるので、茶事は2度、3度行うことができるそうです。)
それでは、現在、静岡のお茶蔵に保管されている茶壺の中身はというと…
先日、テレビで紹介されていました
実は茶壺の中にあるのは本山で作られた「煎茶」なんです
茶壺には煎茶が詰められ、その中に「駿府本山」と書いた和紙でくるんだ特別の煎茶が入っています。
奉納するのはこの和紙に包まれた本山茶です。
熟成しておいしい茶になるよう特別に栽培されたもので、年間たった100gしか作られないそうです
茶壺にいっぱい入った周りのお茶がこの特別なお茶を湿気から守ってくれます。
テレビに出演していた森内農園のご主人いわく、「お茶をお茶で守る」のだそうです。

NHK「おもてなし中部 in 静岡市」より
約半年寝かせたお茶は香りが強いそうです。
お茶に含まれる香り成分が増え、豊潤な香りを醸し出すと考えられています。
うーん、熟成したこの本山茶を飲んでみたいですね
奉納茶は無理ですが、たぶん奉納茶と同じように作られたお茶が少量ですが販売されると思います。
手に入れられると嬉しいなぁ
お茶壺の旅の終点は久能山東照宮。
東照宮拝殿で行われる「口切りの儀」は残念ながら一般の方は拝殿の外から見守ることになると思います。
ちゃんと見られないとなると、お茶壺の中にはどんなお茶が入ってるのか気になりませんか?
家康の時代には、我々がいま普段飲んでいるような「煎茶」はまだありませんでした。
お茶の葉を蒸して揉んで作り、急須で淹れて飲む「煎茶」製法ができるのは1738年です。
ですから、当時の茶壺の中身は抹茶の原料になる「碾茶」だったはずです。
「碾茶」は新芽を摘む前の20日間ほど茶畑に覆いをすることで日光を遮断して育て、
摘んだ葉を蒸した後に揉まずに作り、茎や葉脈を取り除いたお茶です。
(詳しくは6月10日の「碾茶を食べる」の記事をご覧下さい。)
昨日(10月2日)、宇治で開催された「宇治茶まつり」でも「口切りの儀」が行われましたが、茶壺の中身はやはり碾茶でした。
茶道の世界では「口切り」は非常におめでたい儀式です。
春に茶師が茶壺の中に和紙に入れた濃茶用の碾茶をおさめ、その周りに薄茶用の碾茶を詰め(「詰め茶」という)、夏の間冷暗所で低温貯蔵します。
立冬の頃にその壺の封を切ってお茶を取り出し、石臼で挽くのが「口切り」です。
抹茶はまさに秋が新茶といってよいでしょう。
茶道の世界では「口切り」はお正月を迎えるようなものです。
特に茶師が初めて封を切って取り出したお茶の葉を使う「口切りの茶事」は一壺で一回しかできないので最も格式の高い行事です。
(このあと茶壺は再び封じられるので、茶事は2度、3度行うことができるそうです。)
それでは、現在、静岡のお茶蔵に保管されている茶壺の中身はというと…
先日、テレビで紹介されていました
実は茶壺の中にあるのは本山で作られた「煎茶」なんです
茶壺には煎茶が詰められ、その中に「駿府本山」と書いた和紙でくるんだ特別の煎茶が入っています。
奉納するのはこの和紙に包まれた本山茶です。
熟成しておいしい茶になるよう特別に栽培されたもので、年間たった100gしか作られないそうです
茶壺にいっぱい入った周りのお茶がこの特別なお茶を湿気から守ってくれます。
テレビに出演していた森内農園のご主人いわく、「お茶をお茶で守る」のだそうです。

NHK「おもてなし中部 in 静岡市」より
約半年寝かせたお茶は香りが強いそうです。
お茶に含まれる香り成分が増え、豊潤な香りを醸し出すと考えられています。
うーん、熟成したこの本山茶を飲んでみたいですね
奉納茶は無理ですが、たぶん奉納茶と同じように作られたお茶が少量ですが販売されると思います。
手に入れられると嬉しいなぁ