同じ食べ物を扱うお店で、店舗が同じ名前だったり、似た名前だったりで、すごく紛らわしいことがあります。

たとえば、名古屋名物のあるものを売る超有名店。
多くの人が「○○屋」として覚えているんですが、実は正式な店の名称は「○○屋総本家」と「○○屋本店」。
つまりお店は2種類あって、経営者が違い、味も値段もちょっと違うんです。

この事実を知らない人が意外と多いのですが、どっちが先にできたのかしら?
実はこういうネタがチャバシーラは好きなんです。
そのうち、少しずつご紹介していきたいと思います。

さて、前おきが長くなりましたが、静岡市葵区新通にあるわさび漬やの「田尻屋総本家」さんは「元祖」と「総本家」と「本店」をみんな名乗ってしまう老舗です。

「田尻屋」は創業宝暦3年、西暦に直すと1753年。
9代将軍徳川家重の時代から続くお店で、現在のご主人は8代目です。

同じ市内のわさび漬やの老舗「野桜本店」が安政5年(1858年)、
「田丸屋」が明治8年(1875年)創業と言いますから、
「田尻屋」は文句なしに静岡で1番古いわさび漬やさんです。

お店の中にはいると巨大な樽があって、まさに老舗の風格です。
歴史を感じさせる写真もあります。

そして「田尻屋」のわさびはこの新通のお店でしか売っていません!!
通販もしていません。

名前がなんとなく似ている「田丸屋」は商品の種類も豊富で、駅やデパートやスーパーなどで買えるのですが、
「田尻屋」はこのお店に行かないと買えないのです。
しかもその日の分しか作らないというので、売り切れてしまったら閉店です。
こだわりを感じますねラブ

うちで食べるなら透明なフードパックに入って300円(69g)からあります。
人に差し上げるなら樽に入ったものが600円(126g)からあります。

写真は「田尻屋」の自宅用の500円と300円のパックです。


「田丸屋」の同じ価格帯の商品で比べてみると「田尻屋」の方が若干酒粕が白くてクリーミーです。

鼻にツーンとくる辛さとわさびの青っぽさは田尻屋の方が強いかなーと思いながら食べ比べていたら、どちらも辛いのでだんだんわからなくなってしまいました。

知名度は圧倒的に「田丸屋」が高いと思いますが、時間に余裕がある方はぜひ「田尻屋」の味も試してみてください。
お店は駅から徒歩20分くらいです。
確実に手に入れたい場合は電話で予約することをオススメします。

「野桜本店」は5月9日ブログで紹介しましたので、次は「田丸屋」も紹介しますね。