仲人でもある、内池慶四郎先生の告別式に参列しました。慶応大学の池田真朗教授をはじめ、多くの方がお別れにこられていました。


600名の門下生の中で、私は変わり種でした。


先生が紙ひこうきをある時間飛ばすことができたら卒論免除だ、というのを真に受け、迷惑もかえりみず先生のご自宅に伺い、一緒に近くの公園でひこうき飛ばしに挑みました。


結局、成功せず、悔し紛れに、民法のゼミでありながら憲法第9条を卒論テーマに。それでも先生は嫌な顔もせず、厳しく的確にご指導くださいました。


政治の道を志すにあたって一番悩んだ時期に、励まし、決断を促してくれたのも内池先生でした。地盤、看板、カバンもない。松下政経塾で本当に政治への道が開けるかわからない。親は反対している。内池先生に相談したら、すぐに著名な政治学者の先生をご紹介くださいました。あとになって、「伊藤が悩んでいるから背中を押してやってくれと内池先生から言われた」と聞きました。


突然の悲報に驚き、ご自宅へ駆けつけると、ベッドの横に、先生が好きだった模型飛行機が一機置かれていました。


内池先生のご冥福を心よりお祈りいたします。