今朝、TBS「朝ズバッ」に、橋下大阪次期市長が出演していました。笑顔を絶やさず、キャッチフレーズをちりばめながら、わかりやすく簡潔に訴える橋下節全開で、橋下さんのための番組のようでした。レギュラー陣から、何度となく、国政への意欲を問われても、「市長だから」と言質を与えない反射神経の良さに、テレビ時代のリーダーの資質を示しているようにも思いました。
「決められない民主主義から決める民主主義に変える」という訴えは、閉塞した政治にうんざりしている国民の心に響くのでしょう。私の問題意識とも重なります。
確かに、国政を見れば、重要な政策が何も決められない状況が続いています。野田佳彦さんには政経塾の先輩として期待していますが、いまや「決断できない首相」というレッテルが貼られようとしています。
日本の政治に問われているのは、経営力です。現場の力を引き出しながら、物事を決めていく力、つまり決断力があるかどうかがトップリーダーに問われています。小泉元首相は、経済財政諮問会議をうまく利用し、決断する政治を実現しました。橋下さんは、首相公選制と道州制を導入すれば、「決められる民主主義」にできると訴えています。しかし、現行の制度下でも、リーダーの資質とリーダーを支える仕組み、そして同志が数人いれば、日本の改革を進める政治は実現できると考えてきましたし、そうしなくてはならないと、橋下さんの話を聞いて改めて感じました。