明日、民主党の代表が決まります。


円高が進み、株価が低迷する時期での代表選だけに、経済の問題がしっかり議論されることを期待していました。しかし、残念ながら、スローガンのぶつかり合いに終わってしまいました。


日本を元気にしていくために、どういうビジョンを持っているのか。それを実現するための具体策は何か。それを多く方は(私を含めて)聞きたかったのではないでしょうか。


小沢さんの主張は、古い自民党の主張と重なり合うところがあり、財源論の現実性はほとんどない。結局、将来世代への負担が拡大するだけです。


一方で、菅さんが経済政策を発表すれば、年初来安値がつき、日銀が緊急の政策決定会合を行えば、円高に振れる始末です。雇用と言えば、雇用が生まれるかのような幻想を振りまいても、就職に苦しむ若い人たちに希望を与えることはできません。340万人の失業者がいる中で、たった20万人の雇用増をめざすだけの経済対策を打ち出した政府。今の厳しい雇用の現実を理解しているとは到底思えません。


民主党の政治家は、どちらのリーダーを選ぶか右往左往するのではなく、二人の代表候補を突き上げて、政策議論をしっかりやっていくことが求められているのではないでしょうか。自民党にも世代交代が強く求められていますが、民主党も小鳩菅の時代を終わらせる新たなリーダーを誕生させることが必要だと思います。(対立政党にいる私が言うことではないかもしれませんが。。)



今回の直球勝負では、今の日本の経済の現状認識と処方箋について論じました。ぜひご一読を。(クリック