○ 5月29日、30日の両日、伊藤補佐官は山形県川西町、岩手県遠野市、宮城県仙台市に出張し、社会保障に関する地方意見交換会(仙台市)に出席するとともに、地域医療、子育て支援、高齢者福祉の現場を視察しました。

○ 社会保障に関する地方意見交換会(5月30日(金)13:30~15:30 場所:宮城県庁)
 地域での医療、福祉、若年雇用、子育て支援等の取り組みや現場での悩みなど、きわめて活発な意見交換がなされました。主な意見をご紹介します。

・ 高度に進歩を続けている医学において、医療の質と安全を担保するために、マンパワー及びその経費が増大しているが、総医療費の抑制ということでは、その進歩を国民が受容することはできないと考える。
・ 多くの時間外診療が救急医療を圧迫しているが、高齢化が進む現状においては、時間外診療の要求は今後ますます強まると考えられるため、こうした状況に対する対応を社会保障全体として考えていく必要がある。
・ 高齢者に対しては、要支援・要介護の各段階に関わらず、総合的・継続的なケアマネジメントが介護支援専門員によって行われることが望ましい。また、地域包括支援センター職員が、地域支援事業と介護予防支援事業の2枚看板を担っている現状では、適切なマネジメントができないので、機能分担などの改善が必要である。
・ 少子化の波を止めるには、働き方の見直しこそが抜本策である。子育て支援だけを行っていても、少子化の波は止まらないので、ここに政府は力を入れるべきである。



○ 視察先の様子と簡単な概要は次のとおりです。

○ 公立置賜総合病院(川西町)【救急医療体制、医師・看護師等のスタッフの体制、地域の医療機関との連携体制について説明を受けました。】


救急救命センター処置室内を視察しました。

○ 遠野市助産院(遠野市)【モバイル遠隔検診システムの実際と岩手県周産期医療情報ネットワークシステムの必要性について説明を受けました。】


県立大船渡病院 小笠原医師が実施している妊婦遠隔検診を視察し、テレビ会議でその必要性の説明を受け、意見交換しました。

○ 東北大学病院(仙台市)【患者の傷病は多様なため他診療科との連携の現状と必要性、他の救急医療機関との連携体制などの説明を受けました。】



緩和ケア病棟の現状などの説明を受けました。

○ 仙台フィンランド健康福祉センター(仙台市)【リハビリ等による高齢者の自立支援、施設の入居者スペースの完全個室化などプライバシーに配慮した施設等の説明を受けました。】

社会保障国民会議ホームページ より