林道漫遊記(四万十川源流) | たつにいさんのブログ

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四国と言えば「うどん」と「四万十川」の2つしか思い浮かばない、知識が貧困なわたくしは、四万十川源流に行きました。
そこは源流なので当然未舗装路の林道なのですが、普通の車やロードバイク、そして大型観光バスまでやって来くるスーパー観光地なのです。
行った所で何が在る訳でもなく、ただ水がチョロチョロと流れているだけでした。
帰り間際にロードバイクに乗っている、2人連れのうら若き乙女に出会いました。
彼女達は初めて走る林道に翻弄され、息も絶え絶えでした。
その姿を見た「心優しき戦士」のわたくしは「ど―れ彼女。わたくしに任せてごらんなさい。」と、彼女達のバイクに乗り、無事に四万十川源流にエスコート差し上げたのでした。
そんなわたくしに、彼女達は美しい瞳に涙をいっぱい溜めて「どうもありがとうございます。この御恩は一生忘れません。
せめてお名前だけでも。」と言います。
わたくしは「いえ、名乗るほどの者ではありません。」と、バイクと共に、彼女達の前から走り去りました。
まるで安い恋愛ドラマのワンシーンの様な事を経験でした。
今思えば、彼女達はその後どうやって「四万十川源流」から帰ったのでしょうか?
今も思うたびに心が痛みます。