麺処 中村屋@海老名【2022年2月13日で閉店】 | Ramen Story Of L.I

麺処 中村屋@海老名【2022年2月13日で閉店】

約8年ぶりとなる「麺処 中村屋」に再訪問しました。

 

 

先月ラーメン界に多大なる影響を与え、一般の方にもラーメンの味はもちろん素晴らしい点などを伝えたラーメンの歴史に間違いなく残る神奈川淡麗系の超名店麺処 中村屋が閉店。

 

 

麺処 中村屋はラーメンに詳しくない方でもTVなどで見て知った方は多くいると思われ、あの天空落としの湯切りで知られてる中村屋です。


1999年9月10日オープン中村屋は大和市高座渋谷駅からほど近い場所で創業したのが始まりで、有名店主の中村栄利氏は22歳の若さで独学にて店を構えた。

 


高校卒業後の1995年米国へ留学してコンピュータの勉強をしてたが、日本で手に職をつけて再び米国に戻ってきて事業をしたいと強く思うようになり、留学中に母親を真似てスープストックで作った料理が友人の間で好評を得てオリジナルのスープストックを本格的に研究し始め1998年日本へ帰国。


帰国後実家の敷地内にあるプレハブ小屋にこもり、あまり食べなかったラーメン作りを独学で研究し、美味いラーメンができなかったら何処かで修行しようと考えていたが案外早く自分でも納得できる味が完成して、これが天才店主と評される由縁の1つ。


当時では珍しい独学でラーメン店を開店した先駆け的なお店とも言われ、20代前半で独学、珠玉のスープ、湯きりパフォーマンスなど今までになかった斬新さも他のラーメン店主に影響を与え、TV・雑誌などにも頻繁にとりあげられて高座渋谷時代の全盛期はそれは凄い大行列ができてた。


その後大和市の区画整備に伴い2008年4月13日をもって移転の為一旦閉店し、2004年にオープンしたセカンドブランド「中村屋essenc(閉店)」の店舗にて2008年4月27日より営業を再開。


私は高座渋谷時代の少し行列が落ち着いたほぼ全盛期の時の中村屋を食べたのが初となり、海老名に移転してからは結局2回目で終わることに。

 

 

まだ中村屋が閉店する情報が全く出回ってない秋頃ふと行こうと思い再訪し、結果的に最後の中村屋になってしまったが行っておいてよかった。

 

 

閉店1週間前からは中村氏が厨房に立ち自ら調理していたが訪問時は不在で、男性スタッフ1人と若い女性スタッフ2人の3人体制で切り盛り。

 

 

休日の夕方アイドルタイムに入店し、先客5後客5と空いてましたね。

 

 

席に着くと、おしぼりとお冷が提供。

 

 

券売機は他店で見ないタッチパネル式を導入していた。

 

 

麺メニューは、らーめん 塩830円・らーめん 醤油830円・柚子塩らーめん950円・柚子醤油らーめん950円・中村屋らーめん 塩990円・中村屋らーめん 醤油990円・特中村屋 塩1150円・特中村屋 醤油1150円・だしかけ 塩650円・だしかけ 醤油650円。

 

 

高座渋谷時代から塩と醤油がレギュラーメニュー。

 

 

中村屋はご飯ものも一時期は豊富に揃い名物で、訪問時まかない飯380円・焼豚のたたき飯380円、ごはん(大・並・少)170円がありました。
 

 

訪問時冬季限定味噌らーめん1050円と辛味噌らーめん1100円が販売してた。

 

 

訪問時の本日のまかない飯はスパイス焼豚飯。

 

 

卓上調味料は七味唐辛子・胡椒・酢。

 

 

注文したのは「中村屋らーめん 醤油」¥990+「焼豚のたたき飯」¥380

 

 

個人的に中村屋では醤油のほうが好みなので中村屋の代名詞とも言える炙りチャーシュー2種類入りの中村屋 醤油と焼豚のたたき飯を。

 

 

スープの色合いが以前よりも濃く見えましたがそんなに変化はなさそうで具の配置も変わらず、丼ぶりが模様と文字がブルーで入った独創的のに変わってましたね。


スープは清湯醤油味。


厳選された鶏ガラ出汁に煮干しなどの魚介出汁や昆布などで作られる淡麗系醤油となり、鶏の繊細なじんわりと沁みてくる旨味と淡くふんわりと風味が香る魚介が研究の末に生まれたバランスで融合してます。


醤油ダレは今風のキレはなく今の時代の鶏清湯に食べ慣れてる方には平凡に感じるかもしれないが奥深いコクが堪能でき、出汁先行のスープで出汁を堪能するスープになるけど醤油の存在感は地味ながら出ていた。


昔は香味油も相当こだわってたけど鶏油を少量浮かべてる位かな。

 


麺は「三河屋製麺」の細ストレート。


茹で時間も短めの細麺を使用し、スルスルと納まっていく啜り心地の良さとしなやかな食感に歯切れの良さが印象的。

 


具は炙り豚チャーシュー・炙り鶏チャーシュー・細メンマ・ホウレン草・味玉半分・海苔5枚・微塵切り白ネギ。


もしかしたら中村屋最大の革命は炙りチャーシューかも知れないほどの名物で、七輪で炙り豚も鶏も中はジューシーじゃなかったけど旨味は詰まっておりほんのりくる香ばしさが良かった。


焼豚のたたき飯は軽くスモークした焼豚がご飯が完全に隠れるほど入り、その上に水菜と胡麻がのせられ味付けは自家製ポン酢ダレを使用。


焼豚が生ハムと言っていいほどそっくりで、ポン酢ダレとの相性も抜群。

 


実はこの後もう1軒海老名で食べようと思って来たけど空いてたので変更して店内連食しました。

 

 

続いて注文したのは「味噌らーめん」¥1050

 

 

毎年冬季に販売し例年多少の変化はあるでしょうけど基本的に例年通りの変わらない味噌らーめんだったと思われ、昔から中村屋の味噌らーめんも気になってました。


一目見ただけで味噌と分かるらーめんですが、赤茶色っぽい色合いをしたスープに具が増量の中村屋や特中村屋にしてないので中村屋 醤油らーめんよりは寂しく見えるけど味玉が半分デフォルトでのってきます。


スープは、あっさり味噌。


一言で言ってしまえば中村屋らしい味噌らーめんに仕上がり、出汁は基本となる鶏ガラ・魚介の構成になる模様。


素材の旨味の出方は醤油に比べると特に魚介出汁は控えめに思えたけど、味噌ダレなどしっかり下支えしてる役目は果たしてますね。


味噌ダレは海老名産無添加味噌を使用してるそうで、まろやかさと若干渋さを感じるコクで尖りなく塩気も穏やか。


やはり出汁とのバランスも良いと思えたし、口当たりはサラッとしてるので非常に食べやすかったです。

 


麺は「三河屋製麺所」の軽く縮れが付いた中太平打ちストレート。


中村屋では麺を+50円で真空平打ち麺に変更することができ、恐らく味噌らーめんは真空平打ち麺ではないかと。


喉越しの良い麺肌にモッチリ食感。


スープの持ち上げも良く、真空平打ち麺じゃなかったとしても好みな麺です。

 


具は炙りチャーシュー・細メンマ・ホウレン草・味玉半分・白髪ネギ。


デフォルト味噌らーめんなので炙りチャーシューは豚のみとなり、味噌スープの中でも香ばしい風味は存在感高かったです。

 


中村屋が味噌らーめんを作ったらこんな感じになる、そんな印象の味噌らーめんでした。


またいつの日か中村屋は日本で復活することを信じ、その日が来ることを楽しみにしてます。

 

 

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