こんにちは!車椅子トラベラーのみよっちですウインク虹



昨日、関東最後の講演会でした。
場所は葛飾区水元中学校。




僕が講演をしていて最もやりがいがあるのが学生たちに向けてです。


若い頃から障害を持っている人や、体に特徴のある方の存在を知ることはとても大切だと思います。





よく、外出先で車椅子の僕を見つけた小さな子供が駆け寄ってきます。


これはなんだろー!!と目をキラキラさせてくる時もあります。


しかしながら、その時の親御さんは子供が車椅子に轢かれる、もしくは車椅子に乗っている人が怪我をするんじゃないか!


と危惧して腕を思いっきり引っ張って


『危ないでしょ!!!』


と怒ります。


そうすると子供はその日を境に、車椅子が怖いもの、危ないものと認識します。


それはとても悲しいことなのです。



アメリカにプチ留学していた時に衝撃を受けたことがあります。



スーパーで買い物をしていて、レジで親子が前に並んでいて3〜4歳くらいの子供が同じくキラキラした目でこちらを見ていました。


お母さんの体をツンツンして、これは何?といった顔をすると、それに気づきお母さんが子供に優しく丁寧に説明していました。


「これは車椅子って言うんだよ、足が動かしにくかったり、歩けない人が移動する時に使うものなの」


子供にわかりやすいように、端的な説明で。


この時点で子供は車椅子が"危ないもの"という認識ではなくなりました。



それだけでもとても大きな意味があります。



アメリカではそんなシチュエーションが何度もありました。


その後色々な人に話を聞いたところ、日本とアメリカの決定的な違いは


知っているか?否か。


慣れているか?否か。


だと思いました。



その一つの理由として、アメリカはADA法という、平たくいうと健常者と障害者を差別してはいけませんよ〜っていう法律が何十年も前から整備されていています。


アメリカは許可証の無い車は、車椅子パーキングに停めると罰金を払わなければいけません。



飲食店では車椅子が使える広いトイレが当たり前にあります。


アメリカも何年も何十年もかけて、『慣れ』という所にたどり着いたのだと思います。



まだ日本で障害という分野での教育が行き届いていなかった世代の親は、知らないから子供にうまく伝える事ができない。


それは単純に知る機会が少なかったのである意味仕方のない事だと思っています。


悪いとは思いません。


だからこそ!
今の若い学生の世代の子達に


車椅子ってこういうふうに生活しているんだよ、こんなことに普段困っているんだよ。


という事を伝える事によって、まず他人事という枠からは外れてくれると思います。


いきなり自分ごと、とまではもしかしたら思えないかもしれないけど


お友達ごと、お隣さまごと、位には考えてくれるのかな、なんて。


声の掛け方や、サポートの仕方、困るタイミングなどを知る事によっていざ助ける時に一歩踏み出しやすくなると思います。



これらの話を聞く事によって、逆に子供から親へ伝わっていったら尚素敵だなぁ。


長く書いてしまいましたが、子供たちには難しい事は何一つ話さず、シンプルに世の中には色々な人間がいる。


人の助け合い、自分ごととして相手のことを考えられる心。


そんな事が大切なんだよ、と言うことを世界中の旅のエピソードに乗せて伝えています。




世界共通のバリアフリーは『人のこころ』



今後もどんどん、日本全国、将来的には世界中で!

沢山お話がしたいなぁ〜照れ音譜虹


そんな関東での仕事納めでした♫


今回もお読み頂きありがとうございましたウインク